〔議長を含む非公然の〕政治局会議―議事録(討議部分)

by 加古=坂本

(第一日)

●天田書記長 前半の総括で、路線的な前進があった。戦争・改憲、民営化・労組破壊ということに還元されるが、その中でも民営化反対論として深まった。選挙で丸ごと民営化反対を掲げて勝利したことの大きさ。当初はこれで選挙勝てるのかという危惧もありながら、民営化絶対反対ということがものすごい闘いとしてあると。八〇年代の国鉄分割・民営化、九五年の労問研報告、それ以来のロストゼネレーションの現実。この民営化攻撃との対決が、改憲攻勢との先端の対決であるという問題。七四〜五年恐慌以来の帝国主義のいきづまり、福祉国家政策から新自由主義への転換、運動的には体制内労働運動との対決としてある。その中に本質的に帝国主義打倒をはらむ。プロレタリア革命そのもの。
そこはもっとでかく位置づけていかなければならない。
ロストゼネレーションの世代の問題。二二全総の第三報告で提起された。それをマル青労同が路線化し、今年になって全体化した。二二全総で先端的に提起して、今日ある。わが社の中でもプレタリアートの分析が弱いという人がいるが、完全にキャッチアップしているといえる。
あとひとつ、綱領的前進として、プロレタリア革命と七・七思想について整理が付いた。今度の夏季特で、〇七年七月テーゼ的にまとめあげる必要がある。一九全総第五報告からこの間の前進の上で、整理されたと。この三つの点を出したい。

●坂木 今年の前半、偉大な闘いだった。党史においても決定的な闘いだったことを圧倒的に確認する。重要なことは今行われている激しい党内闘争が、ほんとに党を活性化させる。ほんとの革命運動をいまわれわれはやっているという実感、そういうものとして党内闘争もとらえる必要がある。革命情勢を真っ向からみすえること。レーニンは、革命情勢は革命に転化するとは限らないと。本物の革命運動というのは革命情勢を革命に転化する闘い。その場合に階級の中の革命的能力をどうつくりだすのかということがあって、革命情勢は革命に転化するんだと。いまわれわれがやっているのはこの闘いだ。階級の指導部を形成することによって階級の革命的能力をつくりだす。これを今度の全国労働者組織委員会は打ち出した。
マル青労同一〇〇〇人建設というのは本質的にはそういう闘いだ。それが三・一八と六・九によって始まった。文字どおり階級の中にそういう能力をつくりだしていく闘いが始まったんだ。
全国労働者組織委員会をかちとった意義。階級の中に革命的能力をつくりだす、これをやったことに意義がある。初めてああいう会議が行われた。今まではすぐれた指導部がいればやらなくてもいいというところがあったが、今や本当の意味で階級の指導部が階級の方針をつくりだす、そういう時代に入った。全国労働者組織委員会を開催しない限りは党が前進しない時代が始まった。革命に向かう時の党建設も今までのあり方から根本的に変わる。すぐれた指導部は勿論必要だが、階級が自ら階級としての力をつくりだしていく。反対者はこれに根底的にたじろいでいる。全国労働者組織委員会の議案の激しさは、そういうものとして提起されている。そこをめぐって一致のための闘いもある。この点で橋本との一致を絶対にかちとりたい。
三・一八と選挙をかちとり、六・九にむかった。三・一八は、労働運動の力で革命をやろうと。これをどう実践するかが問われたのが選挙。ダマスカスの中で民営化問題をとりあげたことと、三・一八との中には同じ問題がある。民営化問題とは根本的には革命の問題。ここをつかんで、これでやるんだとなった。民営化論の実践的な深化が大きく出てきた。改憲論の今日的深化もこの中にあった。これをもって六・九を大きくかちとった。これが一つの流れとしてある。織田全学連委員長委員長が三・一八をどう選挙に適用するか必死に考えて、そこにこちらも学ぶものがあった。そうすると選挙というものが、今まで桎梏だったのが完全にそうではなくなった。革命的議会主義が階級的労働運動路線を実践的に発展させるものとしてあって、六・二三などは、民営化阻止の集会が昼間、すごく成功する。夜の沖縄集会では完全に今の沖縄戦線で、ベイルートとか七・七問題をものりこえていくようなものを選挙自体がつくりだしている。
三つ目に、アメリカ帝国主義の没落という問題と、アメリカ階級闘争が第二の高揚期に入ったということ。第一期の、一九三〇年代のアメリカ労働運動というのはすごい。GMとかUSスティールとか、基幹産業の中ですべてストライキが爆発する。それに対して弾圧がありテロルがあって、今のランク&ファイルは軍事的言葉で「労働者軍」といって呼びかける。なぜかというと、労働者がすさまじい暴力的激突の中でそれと対決しないと勝利できない。それを上回るようなすさまじい高揚が始まっている。その最先端にいる部分とわれわれが連帯している。これを知れば知るほど、その点でのキャッチアップがわれわれに求められている。
国内的に言えば、戦後レジームの脱却問題の大きさと激しさ。戦後的なものを全部ぶっ壊すことに対して、われわれ自身が戦後的なものを脱却して、われわれの側からの主体的な変革をもって激突していく。骨太方針問題も核心は民営化問題。効率化という言い方も、郵政民営化のとき、効率化ということがごりごり言われた。この効率化に全部が屈服している。これが実際には民営化。自治体も、屈服する論理はこれ。いわゆる労働生産性というのは効率化。このもっているものすごい危機性と同時にイデオロギー的な攻撃性をはっきりさせる。民営化との闘いをもっともっと前進させる。その点での再武装を、一一月論の確立として強烈に推し進める必要がある。

●木崎 5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕に転換してから一五年目にして、前半期の闘いとしては群を抜いた。要はマルクス主義ということが生きた実践の武器としてすわりきった。
これは革共同の歴史の中でも画期的なことと感じている。階級闘争上、時代の言葉、スローガンは重要だ。一八四八年の時に妖怪が徘徊しているということが時代の言葉になった。日本の階級闘争でいえば、六〇年・七〇年で帝国主義打倒が時代の言葉。PIPUでは革命的内戦。そしてついに、革命をやろう、労働運動の力で革命を、というスローガンが登場してきた。この点で一一月の基底はこじあけられた。
それが何ゆえに可能になったのか。ひとつは、戦後レジームからの脱却、改憲攻撃が本格化する中で、階級的労働運動路線に断固ふみきったこと。これはわが党において、労働者自己権力の確立を必須不可欠のものとして求めてくる。
いままで中央委員会と細胞と確認してきたことが、労働者細胞を基礎にした中央委員会と細胞建設して確立されつつある。労働者自己権力、プロ独にいたる指導層、これがぐっと登場してきた。五月全国労働者組織委員会での提起と討議は、反スターリン主義革命CMの到達点。ついにここまできたというものとしてある。そうであればこそ、関西の一部指導部との不一致も鮮烈に明らかになった。
根底的な不一致が明らかになったと思っている。全く異質な内容が政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕の中から出てきたことは認めがたい。しかしそういうものもはらみながら、七〇年の時にもなかったような全国労働者組織委員会として闘い取った。決定的な到達地平。階級の指導部の建設ということが二一世紀の革命を規定する。これをどう豊かにつくりだすかに革命は規定される。大原、マル青労同や学生戦線の指導層でいえば、これまでとは比較にならない質をもっている。数の問題ではない。日本革命を宣伝扇動できる、組織できる指導部が何人いるかだ。そういうものが全国労働者組織委員会を通して登場した。三・一八で基調報告した医療の女性労働者。彼女がどういう中で闘っているかをつかまないと問題にならない。あの医療機関というのは地域一体を制圧している。彼女が飛び出したことに対して母親にも父親にも攻撃。そういう中で彼女は職場で一歩もひかずに毎日大戦争をやっている。
そういう労働者が、労働者の力で革命やろうと。それに対して無内容だとか空叫びだとかいうのは、革命的情勢の急接近の中で、革命に対する抑圧者以外の何者でもない。
前半の中で、三・一八―六・九は鮮烈。これが世界革命、日本革命にとってどういう意味をもっているか。二〇〇〇万のロストゼネレーションの獲得の死闘戦に入ったのだ。この二〇〇〇万を獲得するものが全世代をわしづかみにする。
一方で「希望は戦争」というフリーターの労働者が登場。雨宮カリンが、「九条守れ」「平和を守れ」というのは、「日々戦場の青年労働者」にとって現状の固定化だと弾劾している。なんで「希望は戦争」というか、夢も希望も奪われて、人間の誇りも全部奪われて、こんな社会に未来がないと、だったら戦争にいった方がいいと。これに対して戦争と格差社会、これは一つだ、革命によってしかぶっとめられないと。唯一の回答は革命だと言いきった。もうひとつ、団結論。労働者が社会の主人公といった。だけどこの主人公たる労働者がばらばらにされている。労働者は団結したときに主人公になれる。団結しなかったらなれない。だから団結したら革命なんだと鮮烈に提起した。
さらに、マル青労同と学生戦線が一体になった。これは歴史的にみれば決定的なこと。動労千葉労働運動とマルクス主義、この二つの決定的なキーワードにおいて一つになった。これは六〇年代、七〇年当時とも違う。われとわが手で革命をやるんだということで両者が踏み出したことはすごいこと。
時代認識とわれわれの宣伝扇動をどう結びつけていくか。時代認識とは綱領を意味する。ということは、革命しかないんだということをとことんまで宣伝するための時代認識。織田全学連委員長君が駅頭でアジやるとみんな足を止める。法政大学でも、彼が門前にいってアジやると空気が変わる。彼の場合、一つは、時代は惨憺たる絶望の時代なのか、そうではない、ついに労働者が権力をとる時代が始まりましたと、ここをまずはっきりさせている。あと、怒りが怒りとしてほとばしる。これも重要。いま日本の資本主義・帝国主義はとんでもない営利目的のえじきにすべてを転化している。介護・福祉も金儲けの道具。それが極限までいっている。営利だけが目的で、労働者は虫けらになっている。一日にして億万長者も出れば、貧困が拡大しものすごい数の人たちが餓死している。これに対する怒りの爆発。そして労働者は誇り高き存在だと、これを組織していく。
これらが全部すわっている。そのうえで法政大学の情勢が厳しくなると、「共産主義者の代表としてアピールにきました!」とやる。革命を理論で、机上で確認するんじゃなくて階級闘争の前面でかみ合い始めたというが、老いも若きも、もっと強烈に自分の殻をぶち破って、今の時代を革命に転じるという立場でもっともっと登場することだ。

●橋本(関西地方委議長) 前半期の総括で、AD〔〇六年関西のクーデター事件〕から二二全総を経て、革命的情勢の切迫ということがわれわれの闘いによって開示されてきていると思う。二〇〇〇万が生きられないという情勢の中で、AD〔〇六年関西のクーデター事件〕が本当に党をつくりかえる、労働者を主体として、労働者細胞とその指導部を軸にしてわれわれの運動も路線もつくりあげていくと。そのことが鮮明になってきた。そのことについて自分の責任をはずしてあれがない、これがないとやってきたことが、指導部の団結を破壊してきたと思う。
関西の闘いについて。七・一の反弾圧の集会。発表二五〇〇、実数一五〇〇以上。決定的だったのは民主労総と総連が一つの集会で発言し、大阪の総連は全力でこの陣形に加わった。全国連の弾圧も決定的だった。全国連は全力でこれをはね返して結集した。この闘いが一一月を支えきる水路になるし、労働運動のネットワークを作っていく上でも重要。三労組共闘をもうひとつ下支えして実践的に発展させていくものになると考えている。
もうひとつは選挙。特徴は、どんなに小さくても労働組合が核になって選挙をやりぬいた。住民の主体的決起もひきだして闘った。労働者細胞を現場につくっていく闘いになっていなかったのを転換させた。候補者の変革が重要。守口の〇〇さんなんかも含めて、一体となってやりぬいた。
その上で全国労働者組織委員会と中央理論委員会の提起を受けて、私なりに反省して考えていること。私の指導が党の分裂の危機と、非常に打撃主義的な党指導部に対する批判となったことについて全同志に自己批判したい。なぜそうなったのか。私自身の中に、階級的労働運動について、これは政治闘争をネグレクトする、あるいは二段階的に考えている発想があるのではないかと、もうひとつは戦線的課題を切り捨てているのではないかという危機感があったことは事実です。それが原因になったのは事実だと思う。関西諸戦線会議決議は撤回するといったん決めた。直接的には、全党を獲得できるような内容と水準ではなかったと。しかしみんなが根底的に納得して撤回したのでないこと、政治的撤回という面があることも事実。中央理論委員会の提起と向き合って、どの点が間違っていたのか、どの点をもっと豊かにしなければならないのか、僕と早瀬同志の責任で文章化しようと確認した。世界戦争ナイ論、なぜそういう理解になったか、三月合宿から帰った学生の同志の発言を聞いて。木崎論文の文言、地区にいる在日の同志と討論して。そのメンバーがこれはみせられないと提起した。その内容はもっと激しいものだった。削ってもらったが。僕自身も七・七的課題について、差別からの解放が自立的になるのではないということはおさえてきたつもり、血債主義は反対という討論はしてきたつもりだったが、現にある闘いの圧力に自分自身が屈服してしまったというのが現実だ。
現在でも関西諸戦線の同志とは緊張がある。早瀬同志は、サザンクロス〔関西キャップの財政腐敗暴露文書〕を僕にもってきて一緒に死んでくれといった時に、僕を信用してはいなかった。
そういう緊張の中で彼がやっていることについて、行政的にはいかない。中央理論委員会の資料一で完全に明らかにされたと思いますが、階級的労働運動路線の中での深化された七・七ということについて、明らかにしないと受け入れられない。
神山の意見書について。神山が5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕の理解において、全党が直面した壁をどう突破するのかをぬきにして、全部を中央指導部の問題にしているのは僕も批判しました。彼が言いたいのは、5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕移行後の一六年間、第二第三の動労千葉をつくる闘いがなぜ前進しないのかについて自分はずっと考えてきたんだと。被災地については革命軍からの帰還メンバーのメンバーを投入してきたえあげてきたし、労働相談を積み重ねてきた、それが地区党や全党のものになってないことへの焦りがあったと。5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕を打ち出した指導部のもとでなぜ、〇五年議長主催の関西指導部会議での宝塚闘争(関西宝塚市の「日の丸、君が代」闘争)否定などが行われたのか。〔関西の病院の中の横領事件のでっち上げ問題〕問題も彼にとっては大きい。自分自身の怒りがあったと。5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕について否定はしてないんで、これが5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕として自分はやってるつもりなんだと。例えば5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕の、P一(先制的内戦戦略の第一次段階=対カクマル戦)、P二(先制的内戦戦略の第二次段階=対国家ゲリラ戦)を突き抜けて出したという面と国鉄闘争の勝利の地平の上に出されたという面と、その転換性というのが自分はよく分からないんだと。P二への転換が早すぎたんではないか、カクマルに勝ちきれないで動労千葉に全矛盾をしわ寄せした。労働者細胞を基礎にして職場闘争をやることについて……。少なくとも5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕を批判するために出したんではないということと、指導部批判にきり縮めたということについては彼は認めた。

●大原 清水議長提起は大賛成。とくに改憲決戦の展望をつかめたというところで、この革命的情勢とかみあっていることはかなり大事なことだと思う。それと動労千葉の春闘が〇七年決戦の中で、それ自身が日本階級闘争の情勢を切り開いているのが大事だと。これがあって一一月が成り立つと。
その上で、〇七年前半で進んでいることですごく空気入っているのは、路線的な力というか、マルクス主義の原理的なものにふまえて二二全総も全国労働者組織委員会も提起したことに対して、長い間混迷してきた同志達がその確信をつかんだとたんにものすごい決起を開始していることだ。人が変わったように元気になってばんばん展開し始める。むしろ筆舌に尽くしがたいような抑圧を受けてきた同志が、話を聞いた時に、労働者は差別者なんだと言われて発言することもできないでいた、大原論文フリーズして読めない、大原も話してはいけない対象という感じでいたのに、この間読んだら当たり前のことが書いてあると。これはもともと自分が目指してきたことじゃないかと。すごく明るくなって頑張っている。労働者階級とは自分自身の事業なんだということでやってきたはずなのに、二〇年間つぶされてきたと。本来自分がマルクス主義はこれだということで決起したはずなのに、全然違うものになっちゃってる。このゆがみはすごい。そこから解放しなければならない。そうしなければ落ちてしまう、そういう構造があるんだと。
四月選挙から六月、沖縄県委員会論文が出て、復帰闘争から沖縄奪還闘争は沖縄の労働者階級自身の闘いだったんだとはっきりさせたときに、非常に鮮明になって階級自身の力に転化していく。今までの運動の破産は人士運動でしかなかったこと。いろんな人士を沖縄からよんできて話聞かせる。そうじゃなくて、ロストゼネレーションの中に多くの在本土がいる。そこをプロレタリアートとして組織する。六・二三はそれを開示した。沖縄闘争、ものすごい戦闘的にぶちぬいたが、六・二三は戦線の問題としてでかい闘い。八・六―八・九は次の一一月へ向けて重要なステップ。久間発言に対する長崎の被爆者の猛然たる抗議の嵐、これで首がとんじゃう。広島も長崎も、被爆した労働者が中心になって闘い抜いてきた、そういうものとして塗り替える。根本的にそういうスタンスから位置付け直す。八・六―八・九論文はそういうものとして重要。関西入管闘争の集会と全国入管闘争の集会。関西入管闘争の集会の早瀬さんの基調はまったくさえない。アジア人民というスタンスから批判を展開してるけど、彼自身がほんとにその立場に立ち切ってやってるのか。逆だ。階級の立場に立ちきった時に、入管闘争も位置づけられる。全国入管闘争の集会は在日の同志が司会をやって、動労千葉の闘いを位置づけ、一一月を呼びかけて、ぶちぬいた内容としてやりきれている。路線的にはぶったった入管集会としてぶちぬいたと。戦線の問題についても、そういう形で、階級自身が歴史的に形成した闘いとして位置づけ直してやったときに相当なエネルギーを発揮する。それがもうひとつの路線的な勝利。そうでないと一一月への過程がどんな過程なのかということがはっきりしない。
橋本は反省的にといわれたが、それで済むのか。労働者階級の自己解放性にふまえた指導でなきゃいけないと言われたが、この一年間、僕が期待したのは、僕が労働者出身でここに加わって、橋本はその僕を最大限援助してくれると思ってきた。労働者が体制内労働運動を真っ向から批判してそこを打ち破ろうとした時に、ものすごい攻撃を受ける。それを指導する側にちょっとでもくもりがあったりするとぐらぐらになるんだ。八〇年代にカクマルとやりあいながら、金を出し動員に行きながら、それと激突してフラクをつくり細胞をつくり、つくったとたんにバチバチと団子にされて、ゲバゲバで、ガサもくる。しかし党の幹部は絶対見捨てないと。並大抵じゃない。その苦労と、今マル青労同やマル学同の同志達が打ち破ろうとしてるのは同じなんだと。だけど根底的に違うのは、時代が違うというか、決起も究極的極限的決起なんだ。右翼が来ようがものともしないものすごい戦闘性が、一人二人じゃない。だから六〇年代七〇年代、八〇年代とは違う。だけどこれは帝国主義の危機とともに立ち上がってきた世代。そこは謙虚にその声を聞き、ともに闘わなければ自分自身が桎梏になっちゃう。そのへんのこと、ほんとに分かって共に立ちきってくれるのか。
自己批判と階級移行としてとらえてほしい。
全国労働者組織委員会での橋本の発言許せない。労働者同志が革命軍の闘いを支えたんだということが、橋本に内在化しているのか。銃撃事件のK同志だって、橋本みたいなことに言わない。最前線でほんとに戦い抜いてきた人が、なんでそんな発言するのかと二重の意味で疑問に思う。
関西から出ている意見書、内戦について、党はもう疲弊していて……というのは、実は疲弊していやになっているのは自分たちじゃないかという感じがした。実り豊かな世界に冠たる内戦なんだとなぜいえないのか。二つの内戦の断固たる勝利、世界の階級闘争に冠たる戦いとしてやりきったんだとはっきりさせるべき。

●矢崎 橋本の発言で、やっぱり三・一八、六・九。ここにかけていこうということをもっと豊かなものとして出してほしい。関西はこうやりましたというのでは、関西からの報告にしかならない。
久間発言への抗議。朝日新聞にカラー写真で出たのは全部教育労働者。日共が立ててるTさんもみんな被爆労働者だ。日本の労働者はだめだという、これをひっくり返していかないと。被爆労働者の怒りがわきあがっている。久間発言の背景には、日米関係の緊張がある。その前には中川と麻生の核武装発言があった。日帝の危機が露呈し、そこを労働者の怒りが迎え撃っている。
御手洗路線は全文読んで対象化することが重要だ。この批判を正面から提起すると手ごたえがある。清水議長の提起に全く賛成。階級的労働運動と改憲決戦とがかみあいだしたと。御手洗のを通してみてみると、ほんとうに奴らは労働者に対してお前ら死ねと。もうひとつは東アジア共同体。やらなくちゃいけないんだけどやれない。これが福祉国家の放擲、民営化。これは改憲の中身として語っていかなければならない重要な点。
改憲阻止は、日本の労働者階級人民の合言葉。その点では百万人署名運動でもどんどんほえ続けることが重要。五月の超党派議員の大綱には、天皇元首、男系、二四条、防衛軍、大陸棚保全と。これ自体が戦争だ。こういうところまで出した。これは日本会議がつくった。ここに民主党まで加わってる。参院選後に召集される議会で憲法審査会が始まる。
今日の討論で展望つかんだという感じになっているのは、階級的労働運動の推進が私たちの水路であり、改憲阻止闘争の最大の中身だ。他の全党派は全部ダメ。もう消えちゃってるか、骨が折れちゃってるか。これに対してわれわれは二〇〇〇万の青年労働者、これが集まってきている。階級的集中点になり始めている。ここに非正規の人たちも全部合流させて闘う、これがわれわれの筋道。改憲阻止闘争の目的は革命。この水路と目的をつかんだ。
内戦の問題。権力はわれわれに対する扱いが違う。あの二〇年の内戦を人生かけて戦いきって、勝ちきった。レーニンが言っている労働者階級の信頼、これをわれわれはかちとっている。その中で五月Tが出てきて、今この情勢下で5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕が現実化していることが大事だ。 法政大学の続一公判かちとれたことは決定的だ。戦時司法の見せしめ的にやられようとしたところが統一公判をかちとって、逆にこちらが攻めに回れる闘いになった。

●天田書記長 橋本の先ほどの意見。早瀬意見書=新年号論文批判の意見書、神山との討論、関西諸戦線決議、全国労働者組織委員会での態度で一番深刻なのは、現場の労働者同志や労働者細胞に目を向けてそれで路線論争やるんだったらいいけど、あれだけ全国の現場の同志から批判されているにもかかわらず、それを対象化しない。根本的に階級の党、プロ革命の党をつくっていくところで一致できていない。今出されたけど、関西諸戦線決議だって批判に賛成していないわけでしょ。起こっている事態の深刻さ自覚しないと、この延長線ではいかないんじゃないか。

●城戸 いま早瀬、神山と議論したと言われたが、問題となっているのはそういうレベルじゃない。階級移行してないこと、そこがあらためてはっきりしているんじゃないか。部分的なことではない。中央理論委員会の批判もマルクス主義の根幹にかかわる批判。これはマルクス主義じゃないと。『前進』新年号めぐって路線を議論した。AD〔〇六年関西のクーデター事件〕、二二全総、一一月、これを受けて出そうと。労働運動の力で革命をやろうというようなものを出さないとだめじゃないかと議論して、階級的労働運動路線と出そうと。僕もようやくそういうものが出せるところに来たかと思った。しかしそれに対して反対、撤回と。その中ではっきりしたのは、理念としてプロレタリア自己解放ということはあるけど、実際の革命ということで問題となったのは、ほんとに労働者自己解放の路線で闘おうとしているのかどうか、そこで階級移行が問われるということがあった。階級移行が全然できていない。プロレタリア自己解放じゃない、マルクス主義じゃないと。
七〇年以来のところを一歩も出てない、それがあまりにも濃厚。そこで橋本自身が転換できるのかどうかということが重要だ。レーニンが党のヘゲモニーとってプロレタリア革命やるまで一五年、その一五年の間に三つも四つも重大な転換をしている。われわれも発展がある。だけど神山も化石みたいなことだけいっている。レーニンからほんとに学んでほしい。
今日も資料として出されているけど、ドイツ革命について。これなんかも一番感じるのは、ロシアの二月革命よりももっとすごい情勢で、社民党が権力とっている、その中で結局勝てなかった。自然発生性に依拠してきたのと、労働者の組織化がない。扇動能力もっているけど、主体の形成が最後までない。オプロイテとも最後までけんかしていて、結局最後は虐殺される。蜂起の主体をつくることが死活的なんだと提起されてるけど、そこがない。

●清水議長 さっきの橋本の発言を聞いてて感じたことなんだけど。神山が5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕は否定してないと、あなた自身がそれを認めている。神山ダメなんだと言ってない。P一(先制的内戦戦略の第一次段階=対カクマル戦)、P二(先制的内戦戦略の第二次段階=対国家ゲリラ戦)をかちぬいた、それは名誉だけど、もうひとつはあの天皇決戦をバンバンやって生き残った、その時にもっとバンバンやろうとは言わなかった、それは何なのかということだ。P一(先制的内戦戦略の第一次段階=対カクマル戦)、P二(先制的内戦戦略の第二次段階=対国家ゲリラ戦)はすごく頑張ったけど、その延長線上ではプロレタリア革命は問題にならない。マルクス主義の党として何をおいても真っ先にやらなければならないことは、労働者階級に根をはるという、このことをやりぬいていないじゃないかと。しかも国際国内情勢は、革命の足音が聞こえてくる情勢。本当に労働者階級の総決起としての一斉武装蜂起の課題になったんだとはっきりさせて、そのためには労働戦線の中に入って闘うんだと、そこを5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕は出しているんだ。これが正しいというのなら、今われわれがやろうとしていることがおかしいなんていうのはどこからも出てこない。生産点で力をつけて労働者階級の党になっていかなかったら、革命にならない。

●橋本 いま言われた点。5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕はどういう転換だったのか。階級に徹底的に根をはった党として再生しない限り革命なんて問題にならないと。私は二年間くらいのみこめなかったが。僕の中にあったのは革命的武装闘争のいったん解消には抵抗があったことは事実。一方では革命軍の代行主義のようなものは転換しないとダメだというのは思っていた。

●清水議長 だったら神山の意見は粉砕対象でしょ。

●橋本 彼は当時関西で言われたことをそのまま書いてるだけ。一一月決戦のようなものを単純に繰り返すようなことを書いてるようにみえるが、そこは違うということは確認した。

●清水議長 だったら中央変質という論理構造は出てこない。なぜ中央変質かというと、5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕を推進した奴も反対した奴もみな間違ってるんだと、この一五年間のプロセスそのものが腐ってるんだと。そういう考え方にあなたも含めて賛成したんだよ。

●橋本 あれは神山の意見書で、みながあれに賛成してるわけではない。

●清水議長 ああいう意見を粉砕しろよ。彼の意見が間違ってるんだったらあなたが徹底的にやりあって、そのレポートを出して、われわれにも援助を求めるべきだ。それがないじゃないか。むしろ反中央の意見をどんどん集中するものになっている。 あなたは関西のPBじゃない、全国のPBだ。彼の意見書はどう読んでも右プレ……という論理構造で一五年間を総括してる。果たしてそうなのか。それは唯物論にも反一する。いろいろジグザグすることがあったとしても、中央の中で討論しながら5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕路線は基本的には中野洋の指導が貫かれる中で守られてきたんだ。革共同第六回大会だってその中でかちとられている。革共同第六回大会二は革共同第六回大会一を単にリフレインするものではないものとして実現されている。革共同第六回大会の一と二をやること自身がものすごい民主主義。非公然体制で討議するだけではすくいきれないものがあるんだと認めて、革共同第六回大会一と革共同第六回大会二は同格として、実際に現実の中でもぎりとることのできる民主主義を実現してきたんだ。神山の5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕とその後の一五年間に関する考え方は間違ってる。AD〔〇六年関西のクーデター事件〕についても、全国の労働者同志が闘いとっていったことが見えてない。
橋本自身が5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕を分かっていないんだ。神山のような考えをもっていては指導部たりえない。異なった意見についての尊重なんて、冗談じゃない。異なった意見だって限界がある。

●木崎 橋本の神山に対する討論が、一方的な指導部批判をするなということでしかない。彼に対して5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕の理解について間違ってると批判をしていない。やり方の問題ではなく、5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕の理解について問題をはらんでいる。今日の自己批判だって、何を自分自身の内容として反省するのか、その内容がないじゃないか。労働者同志の橋本への意見は一貫して、批判に対して答えていない、問題をずらしていると。そのことに対するすごい不信だ。

●清水議長 関西諸戦線決議撤回というときに、政治的撤回の側面がないわけではないと言ったけど、政治的撤回なんてことがわれわれの党内で通用すると思ってるのか。あなた自身がそれを通用させるのか。

●坂木 撤回の内容出せというのが二週間前の決定だ。早瀬同志と一緒に文書つくること決めましたと。これはおかしい。そんなこと二週間前に決めてない。 まず橋本の文書出せと決めたんだ。中央理論委員会の提起で言えば、階級的労働運動路線への反対を撤回せよと。今回一枚の自己批判文書すら提出されていないのは理解できない。
5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕についていえば、労働者の指導部を軸にしてつくりあげていくことにしますと言ったけど、全国労働者組織委員会の時に、主催者の側に関西の二人の労働者同志が立ったことに対して、橋本の発言は二人に依拠して彼らと一緒に闘うというものではなかった。

●橋本 まず出発点に立とうと。内容的討論は十分にできないから。その上で中央理論委員会の提起に向き合って自分たちの撤回の内容をつくろうと。

●清水議長 だったら政治的撤回なんて言葉を使うべきでない。

●橋本 政治的行為としての撤回という意味で言ったんだが。

●清水議長 はっきり言って、自分たちが七・七のとらえ方について全く間違ってましたということではないのか。被差別人民の解放をプロレタリア解放と同格扱いにしろというイデオロギーがはびこっているようでは、連合党にしかならない。プロレタリアートの思想に媒介されることによって諸差別解放闘争は発展する。その場合にプロレタリア解放についてのバンバンの確信がなかったらコミュニストとして問題にならない。七・七は人間の名において自己批判したんではない。人間の名においてだったらあんな徹底的な自己批判はできない。
プロレタリア解放について確信をもっているからできたんだ。もちろん今までの自分たちでいいなんて言ったわけじゃない。自分たちの間違っていたところも自己批判し変革してすすむことができるのがプロレタリアートだと。数千年の階級社会の中で積み重ねられた差別が資本制社会の中で再生産されているのをプロレタリアかくめいによってこそ根底的に解決していく。
被差別人民も闘ってる人はみな自己解放として闘ってる。それはそう。しかしプロレタリアート自身の自己解放というところに根拠をおいている。そのことがバーンと立っていなかったら事実上、血債主義になる。労働者階級が相対化する。ちょっとましだけど差別する奴と。そんな次元では差別とも闘えない。党とコミュニズムに媒介されない部落解放闘争は自然発生性に流される。部落解放闘争の中で出てきたコミュニストは、実はプロレタリア解放闘争の中で出てきたコミュニストが、部落解放闘争の中で闘うということになる。そこは階級移行する。与田〔打倒された全関西のキャップ〕がPBになるとき、徹底的にプロレタリア党の党員としての立場に立つことができなければPBになんかできないと。だけどそれを実行できなかった。そこをはっきりさせないと、今の路線に対して諸戦線の人たちがそうだ!といって決起できない。諸戦線をプロレタリアートとして獲得していく。地区党に属していくということは、党が階級の中に根をはっていて、その中で諸戦線もきめこまかくやれるという現実があるから。諸戦線の人も地区党を通して進む、地区党の中に位置つくことによって党の姿がよく分かる。それは各々の戦線委員会で組織されているだけでは絶対できない。基本的な考え方としてそうしなければだめだということは明確だ。そこが分かってない。切り捨てだとか解消論だとかに、ぱっといっちゃう。
言いたいことは、橋本自身が七・七が分かってなかったということをはっきり認めろということ。あるいは血債主義に対して弱いんだ。七・七の時に華青闘は革共同の解体要求したが、だけどそれについてはわれわれははね返したんだ。単純に糾弾されて、それに対して自己批判したんじゃない。全然分かってないんだよ、あなた自身が。中央理論委員会で要求していることは、それを認めて、本当に七・七の立場に立つように勉強しますといってほしかったんだ。 5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕についてあなたは分かっていなかった。七・七についても分かっていなかった。この二つをはっきりさせて、それで関西地方委員会の討議を組織して、関西諸戦線決議撤回も組織すべきだ。

●木崎 前回の政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕と革共同中央執行委員会で、政治的作文はやめろと確認したじゃないか。

●清水議長 全国の労働者同志の声に対して謙虚じゃない。みんなが怒っていることについて、自分はどっかで間違っているんじゃないかと考えることが僕自身がAD〔〇六年関西のクーデター事件〕で教わったことなんだ。全国の労働者の大半の同志が必死になって、改めてくれと言っていることに対して、ひょっとして俺はどっかおかしいのかな、勘違いをしてるのかなと反省する、そういうスタンスが求められている。そういう態度が全然ない。せせら笑うこと自身がおかしい。全然受けとめていないんだ。だから腹では全然別のことを考えていると思っちゃう。

●天田書記長 革命軍にいた時の総括がとんでもない。何千万使ったとか、何発つくったとか、そういうこと言うべきでない。

●橋本 表現が間違ってました。出発点に立つという意味でまず撤回すると。 しかし完全に一致することができないのでさらに討論すると。

●清水議長 撤回するという行為は、今までの見解をひっくり返すこと。どういう見解をどうひっくり返すのかということを書くべき。

●木崎 早瀬との緊張関係あるんだとかいう関係のない話をすること自体がおかしい。

●橋本 出した経緯について説明しただけだ。

●坂本 全国の同志がこの会議に重大な関心持っている。この場で不一致が克服されるのかどうか、それができなかったら一一月へ向けて吶喊できないと思っている。ここで不一致のりこえられなかったら、この場に参加しているわれわれ全員が問われる。本来なら文書用意して来るべきだが、なければ口頭でもこの場で、橋本自身が今までどう考えてきたのか、どこが間違っていたと思っているか、はっきりさせるべき。

●清水議長 ここのところが決定的な心棒としてぶっとんでいたと、そこを出せばいいんだ。みんなの前で赤っ恥をかけばいいんだ。

●天田書記長 全国の労働者の声を聞けと。そこのところが重要だ。

●清水議長 党員としての自分の作り方。そこが根本的におかしい。あまりにも党がふみしめてきたあり方をふっとばして、全然違うものとして登場している。
今日のこの場に何も書いたものをもってこないということは、党員として失格。そんな人を認めることはできない。

●坂木 全国労働者組織委員会の議事録は全国の同志が読んでいる。橋本が政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕であることへの不信の声がいくつもあがっている。どうして闘えるんだ、これが全国の同志の声だ。さらに中央理論委員会で問題ははっきりつきだされた。

●清水議長 この場で橋本が基本的な自己批判を達成することがどれだけ決定的なことなのか。それを求めている。

●橋本 5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕について。階級の中に根をはって蜂起を準備していくことからはずれた、政治決戦的なものを私自身の中に残していた。あの段階での党の実体では革命はできないという転換として出されたことについては、理解しているつもりでした。しかし今の階級的労働運動路線との関係で整理できていなかった。
七・七について、率直に言って空白がある。七・七の生み出した価値創造的なものをつかんだつもりだったが、被差別・被抑圧人民の解放をプロレタリアート解放の中に位置づける。それを徹底的に貫くものとして、今日の現代帝国主義のもとにおけるプロレタリアートの階級解体攻撃に対する闘い方として、階級的労働運動路線のもとで、今までの連合党的な闘い方を打ち破っていく。
全党の労働者同志の声について謙虚でないということですが、階級の党としての党を支えている労働者同志の、彼らの現場の声を自らの胸に刻んで、階級移行してやっていくことを決意表明したい。文書で書いてこなかったことは認められないことだが、今述べた三点については文書化する。

●清水議長 5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕のことで欠けているのは、われわれが惨憺たる状態だったと、それだけ言っているのでは5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕にならない。5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕は労働者同志が要求していたこと。5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕は単純にゼロから始めるものじゃなくて、動労千葉が分割・民営化を闘い抜いて生き残っているのが5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕の勝利性を証明する。動労千葉労働運動に対する信頼と、それを全体として貫徹しようというのが5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕の中にある。だから、関西諸戦線決議とか、神山意見書のこういう文言は誤りだと、これを許してしまったのは自分の誤りだと言わなければ問題にならない。

●木崎 木崎論文に対する、戦争ない論、「朝鮮は単一の国家としては」論について、関西諸戦線決議の内容が間違っていることを中央理論委員会の中に書いてある線できちんと言及しないと問題にならない。

●清水議長 関西諸戦線決議と神山意見書について根底的に撤回するというのがないと問題にならない。

●木崎 どこで切りあうのか。彼らの言ってることは「分かるんだけど」では討論にならない。あそこで言っていることが間違いだといわなければ。

●清水議長 関西諸戦線決議については逐条的に、間違っていたとはっきりさせなければ全党を納得させるものにならない。

●大原 僕が言ったことについて、橋本は分かってもらえるのか。全党の同志は革命軍で戦っている同志たちと同じ思いで支えてきたんだと。八〇年代はそういう戦いだった。5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕というのは、その同志達が、内戦に勝利した上で、本当に一体となって進もうと決意したこと。

●橋本 あの発言が労働者同志の思いを踏みにじるものを含んでいたというのはその通りだと受けとめる。ただあの場で言ったのは、代行主義的戦いになっていたということを言ったつもりだった。

●大原 僕が言ったこととは違う。発言の中身がどうかというんじゃなく、橋本の中に僕という労働者党員はいるのかと。

●橋本 僕は人間について一人も脱は出さない、お金についても無駄には使わないとしてきたつもりだ。

●天田書記長 今の路線について反対する立場から自己顕示的に発言した。そこが問題なのだ。現場の同志の存在がない。革命家としての姿勢を抜本的に変えることがなかったら。

●木崎 三回の打倒闘争というのをどういう感覚でいったのか。そこに労働者細胞はまったく措定されていない。今日の発言だって、なんで七・一だけ語られるのか。選挙だって、なんで守口の選挙だけ出すのか。自分もやってるんだぞという発言でしかない。八木同志(全国連の指導部の一人)は、八尾の選挙の総括に立って、東大阪の選挙もやると決意表明していた。守口のことを言うよりも、まずそのことを言うべきじゃないか。

●天田書記長 今日来るにあたって、この間のことについて文書を書くつもりはなかったのか。

●橋本 八月いっぱいかかって書くつもりだった。

●城戸 全国労働者組織委員会で二人の労働者同志が基調報告して、みんなが賛成したのに橋本先頭に関西の一部の同志がヤジをとばし、拍手もしなかった。
それをみんな見ている。労働者指導部を認めるんだと自己批判して意思表示しなかったら、誰も認めない。内容で細かいところがどうかこうかということじゃない。登場の仕方が異様だった。全国の同志がそれを見て。

●清水議長 実際には全国労働者組織委員会の一撃を食って、橋本自身の考え方が変わったんじゃないのか。

●橋本 そうです。

●清水議長 プロレタリアートの反撃を受けたんだよ。あの第一・第二報告、こういう報告を労働者同志がする時代がついに到来したと。二人の関西の同志が主催者にすわっていることに空気入らなければ。

●木崎 あの後、全国労働者組織委員会なんか認められないんだという意見が出た。すさまじい反動ですよ。

●坂木 全国労働者組織委員会ではなく拡大全国労働者組織委員会という言い方を橋本がした。5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕も「理解しました」と言葉ではいうけど、大原に向かって全国労働者組織委員会の時の自分のあり方は間違ってましたとまずはっきりさせるべき。

●清水議長 思想の整理みたいに流れて、現実の自分が行った政治的行為、破壊行為についてはっきりさせるということがないと。ケンカ腰で引っ掻き回すという形で登場しているわけだから、それについてまずはっきりさせないと話しにならない。

●天田書記長 全国労働者組織委員会で粉砕されたと。それをはっきりさせる。その上で関西諸戦線決議と神山意見書について全面批判をはっきりさせる。あとひとつは、高槻でやっているM革命(毛利)文書について、見解を明らかにする。

●清水議長 今の討論を今晩中に書いてくれ。

第二日

●天田書記長 路線的一致をかちとる問題について、本日、橋本自己批判が出された。これについて自分の意見。流れをみると一月の早瀬意見書=新年号論文批判の意見書、二月の神山意見書、関西諸戦線決議、そして全国労働者組織委員会までのぼりつめた。中央打倒闘争として行われたのは明白。一月から明白に中央打倒闘争が引き起こされていた。そのうえで誰もが明確に確認できることは五・二〇。ここでのあり方は、他党派的な、党内の同志的討論をこえたものがあった。五・二〇全国労働者組織委員会についての自己批判がないのではダメだ。

●大原 橋本自己批判、党分裂的に指導部打倒的なやり方をしてしまったとあるが、やり方が問題だったのか。「分裂的」じゃなくて、実際に党分裂の事態を招いていたんだ。俺だったら、自己批判は実践的にどうするか、最後に辞任しますと言う。それがない。最大の問題は、橋本を心の底から尊敬して一緒にやろうと一年間思ってきたが、その結果が全国労働者組織委員会。自分は党と階級の勝利のために全力で議案を提起した。渾身の闘いをやってきた僕に対して橋本は全然むきあってくれていない。全国の同志から橋本解任せよと出されている。革共同の大先輩として、これ以上党の分裂をもたらさないために、自分が責任とって辞任すると。そして自分が先頭に立ってこの分裂的事態についてはっきりさせると。それがない自己批判なんて意味がない。

●坂木 全国労働者組織委員会、誰がどう考えたって異様な事態。労働者同志の声は、なぜ橋本が政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕なのかと。こういうものを許している政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕とは何なのかと。激しいつきつけ。それを自覚できなかったら、政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕どころか党の一員として問題にならない。根本的に思想的路線的に違うという問題。なぜあれだけの労働者同志の批判に向き合えなかったのか。革命CMの最高の到達点である動労千葉労働運動と一一月集会が、橋本の中にまったく内在化されていない。橋本の中にうちたてられているものが全部違う。あの『前進』新年号読んで考えられない疑問や意見が何で出てくるのか、全く異質な物を形成している。そして中央打倒闘争を組織して物質化させたところが全く許しがたい。
辞任以外に責任のとりようはない。こういうことが許されるならパルタイとして体をなさない。唯一、辞任が橋本にとって革命的再生の道だと思う。

●木崎 この間の最大の問題は、実践における分裂と敵対に結果する。根底的に異質なものを物質化している。このことにたいする危機感や、おそれおののきが全くない。この中には一一月や動労千葉やマル青労同に対する実践的言及がなにひとつない。分裂行為は五・二〇の中にあらわれている。五・二〇は労働者同志がこの分裂に対して怒りをもって決起した。そのことを根底的にとらえ返すべき。この自己批判には政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕であることの重さが一言もない。一指導部としての自己批判でしかない。政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕という立場からいうと、辞任以外ない。

●坂本 一月から五・二〇への過程で何が進行したのか。党の分裂の組織化そのもの。しかもどんどんエスカレーションしていって、五・二〇に行き着いた。中央打倒闘争であると同時に、現実の運動との関係でいえば、階級的労働運動の実践に対する妨害だ。こんな議論半年も重ねてきたのが党と階級にとってどれだけ破壊的なことか。これがなかったら前半期の闘い、もっと何倍も前進していたのは明白だ。それを考えたら事の重大さに戦慄。橋本の態度にはそれが全く感じられない。
もうひとつ。関西諸戦線決議と七・七への言及。ここには関西諸戦線決議は根本的に間違ってる、撤回、粉砕の対象ということが一言も書かれていない。関西諸戦線についてこの文章は自己批判ではない。
橋本のあり方が根底から問われている。政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕として責任取るなら辞任が唯一のあり方。それは橋本自身の再生のためでもあるはずだ。

●清水議長 この文章そのものは、昨日言われたことを書いているという形になっていて、なおかつ一番肝心の、批判された点は一つも書いていない。階級的労働運動は正しいと、これこそわれわれの行くべき道だという点は一言も書いていない。この道を進む以外に日本革命への道があるのか。そのことが完全にわかって関西の人たちがビンビンになっていかなかったら、党が前進していかない。関西諸戦線決議の問題も今出されたとおり。これは七・七の人たちに対する接近主義的な立場からだけ書いてる。七・七自己批判はプロレタリアート自己解放論があったからこそやれたんだ。そのことをすっぽかして、自分こそ七・七の真の理解者のように言って、被差別の解放とプロレタリア解放を並列に扱う。これは連合党だ。われわれのやる解放は特殊=普遍的解放としてのプロレタリア解放、これ一つしかない。そのことをバンと書かないといけない。そのことが抜け落ちていて、諸戦線の議論なんかできない。5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕についてもおなじことが言える。
ここでほんとに欠けているのは、ほんとの自己批判がもっている自供性というのがない。明らかに目的意識性があって関西の一部指導部によって組織された闘いが五・二〇にむかって展開された。それが五・二〇によって粉砕された。神山は中央が腐りきっているという判断、今こそ中央打倒闘争に立つべしというのが意見書の真髄。毛利〔橋本と一体の関西の副議長〕文書も、階級的労働運動はサンジカリズムだ、マルクス主義と縁もゆかりもないと。それと同様のことを神山も言っているす『前進』新年号で、もうがまんができないと。この組織的闘争として展開された関西の中央打倒闘争について、一部始終を自己暴露して自己批判してほしい。完全に一つの方向性をもって、綱領みたいなのをもって展開された運動だ。二二全総についてどうもすっきりしないというところから始まって、『前進』新年号ではっきりしたと。あなたは全部知ってるはずでしょ。その関係者について、一人ひとり名前をあげて、これは全部間違ってますと。それをやりぬいていくために政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕を辞任する、それは迫力をもつ。この人は本気だと。そうでないと、今やったら粉砕されるだけだからと、その場限りの逃げになる。ひとつまちがえばそういうものを残す。この自己批判はそういうものを吐き出していない。

●城戸 すでに全党から要求が出ている。圧倒的な労働者同志を始めとしてすべての同志がこの会議を注目してるし、そこをかちとっていくのは他の政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕の任務でもある。辞任して、そのうえで一党員として関西の分裂を阻止し、階級的労働運動の前進のために闘う以外ない。一年間、橋本と一緒にやってきたけど異質なものしか感じとれなかった。断固、辞任すべきだと思う。

●矢崎 みなさんの意見に賛成。五・二〇がいろんな問題を引き出しているが、それに加えて四・二九。どうみてもあれは同じ党内において一致を組織する場ではない。結果的にどうこうと言える問題じゃない。人間の行為というのは一つの意志がそれを引き起こすわけで、目的意識性なしにはない。僕も辞任が一番妥当だと思う。考えてみると大変だが、そこは踏みこまざるをえない。この激動情勢の中でのわれわれの責任からも、すでに全国が決戦に入っているわけだから、橋本もそれに応えてほしい。

●橋本 書いた中に、階級的労働運動について積極的な内容が展開されていないという批判は受け入れざるをえない。七・七については、七〇年闘争、もっといえばレーニンの民族革命論、それら含めて提起すべきなのにそれが提起されていないというのはその通り。この半年間の自己批判なり総括について、指摘されていることについて深めていくことは全部その通りだと思う。そのうえで僕は、混乱なり分裂をもたらしていると言われてもしかたがない事態にいたったということについてはその通りだと思うが、しかし党が新しい情勢のもとで革命に向かって踏み出すときに、これだけの激しい討論が出てこないほうがむしろおかしいんだ。僕は最初にあげた二点の疑問についてはあったんで、今も全部解決はしていません。改憲決戦についてこの間清水議長が二度にわたって書かれたことについては重要だと受けとめていますが、改憲決戦論についてはもっと深めなければならないと思っている。しかし私自身は党を分裂させようと思ってやってきたわけではない。関西地方委員会傍聴したらと言ったのは事実。実態を報告したからわかると思うけど、みな自発的に来て率直に疑問をぶつけている。NC集会についても、このままではNC集会が違った内容になってしまうと言われたことがあって、僕の方から天田書記長に基調報告を頼んだ。
僕は行動の統一というのが何よりも大事だから、六・九もその立場で組織してきたつもりだし、辞任せよといわれても納得いかない。もちろん政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕だから決定を尊重する義務はある。しかし意図的に組織したとか言われる筋合いはない。確かに意見の違いがあるが、これをほんとに解決できない党の狭さ、その現実に悔しい思いがする。自分自身があいまいなのに反対意見の人たちと討論できるかといわれるかもしれないが、AD〔〇六年関西のクーデター事件〕は関西の同志が自分の闘いして考えているわけで、僕はその人たちに対する責任からいっても、自分で辞任するということはできません。新たな分裂を回避するためにも、辞任は納得できません。

●天田書記長 五・二〇で起こったことは、誰もがこれは中央に対する打倒闘争だと。これはそこに集まった全労働者同志の見解。意見の是正を打開できない党の狭さなんて言う、そんなレベルではない。明らかに意識的な運動としてやられたのは事実。目的意識的な党破壊活動で、許されない。二三全総で解任決議出たらどうするのか。そうはさせたくないから辞任といってるんだ。みんなが言ってることについて受けとめてほしい。

●矢崎 六・九を行動の統一のためにみんなに呼びかけたと言うが、違う。六・九はどこでわれわれがぶんぬこうとしているかの中身で獲得していかなきゃならない。行動の統一、これでは連合党じゃないか。党の狭さ、これも違うんだ。今の階級的労働運動路線でぶんぬく、これは大変なことだからこそ一致を必死で求めるんだ。六・九の成功は徹底的な一致と、そこで決起している同志がいるからだ。それを一致を求めたら、狭いと。これは違う。革命家とは率直でなくちゃいけない。政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕としての責任をとっているわけだから、そこにしぼって問題を考えてほしい。

●木崎 橋本の今言った中に、分裂がある。橋本自身の行動の統一というのは、別な意見をあってもいいんだということ。意見が違うから行動の統一となる。そういう考え方が分裂を促進しているんだ。労働者細胞は、五・二〇は労働者細胞に対する襲撃だとみんな受けとめている。自分は分裂など組織していませんというが、現実にみんながそう受けとめていることをどう思うか。

●清水議長 今の、行動の統一という話にはトリックがある。階級的労働運動路線はこれだけ大きな非公然体制なんだ、これに対していろんな意見が出てくるのは当然じゃないかと一般論的に言うのはいい。しかしあなた自身も一般論的に言っていていいのか。そんなことをいうまえに、階級的労働運動に賛成か反対か、必要か必要でないか、ここのところで自分の判断をはっきりさせて、そして賛成だとなったらそれを貫くために全力で闘うとなるんだ。
この自己批判でも階級的労働運動が正しいと書いてない。認めてないんだ。毛利〔橋本と一体の関西の副議長〕文書に対してこんなのナンセンスだと、烈火のごとく怒るのが指導部だ。党内の民主主義だから当然だということじゃない。徹底的に批判し粉砕するのも民主主義だ。意見を言う自由もあるが粉砕する自由もある。まだあなたは徹底的に階級的労働運動でいくという立場に立ち切ってない。まだ疑問点もあると言ってるが、何なんですかそれは。

●橋本 六・九について言ったのは、若者の決起と一一月に向けて重要だったから取り組んだ。重大な非公然体制について一般的客観的にいろんな意見が出て当然だなんて思っていません。

●清水議長 じゃあ毛利文書はまちがっていると粉砕するのか。

●橋本 そうです。しかし毛利文書は僕はみていません。地方委員会代表者会議の討論の中で克服されたと思っていたから、僕が彼とあらためて討論したわけではない。

●坂木 六・九の後、関西業務報告で確認されたのはたったの二行。青年労働者はあるが学生が一言も出てこない。学生戦線について橋本が言ったのは批判ばかり。六・九重視したというのは真っ赤なうそだ。
毛利文書についてほんとに知らなかったのか。あの後、誰が中央にあの文書を渡したのかの犯人探しがされていると聞いている。言っていることに責任をもった方がいい。未だに階級的労働運動について疑問ありますと。階級的労働運動路線について確信もっているんだったらこんな自己批判にならないでしょう。

●木崎 五・二〇の時に、階級的労働運動路線は一部の政治局がでっち上げたものと伝わっていることについて。あなた自身が組織したんじゃないのか。あの時に自分は階級的労働運動路線に反対だといったじゃないか。いつから賛成になったのか。

●橋本 僕は階級的労働運動路線については反対していません。疑問は出しましたが。『前進』新年号について、事実でないから撤回しろと言われたら釈明しますけど、僕は見出しを書いた大レジメ以外受け取っていない。あとで聞いたら原稿の最終版は僕以外には全部配られたと聞いた。

●清水議長 そういう言い方がものすごく害毒を流す。俺だってあの部分はあそこで初めて見た。しかし重要な項目として読んで、内容的に一致を確認していかなきゃいけないと思って橋本に念を押した。これで一致できるかと。ところが、あそこでは直せないので承認したと。まやかしだ。だったらそこで、ここは疑問があると徹底的に討議すればいい。帰ってまた違うことを言われたら困るから、この内容でいいかと確認したんだ。君はそれでいいですと言ったんだ。これはイストとしての生命をかけた会話なんだ。もし後で賛成を撤回するのだったら、あの時は賛成したけどやはり反対だと言えばいい。そしたら一部PBがどうのといった、何か非民主主義的なことが組織されてるかのような話は起こらない。

●橋本 今の情勢下で階級的労働運動でなかったら問題にならないという意味においては僕は賛成です。ただあのときに、僕は質問しました。これは新指導路線から変わったのかと。坂本は、これは内向きだから表現を変えたと答えた。天田書記長はいやこれは転換だと言われた。新しくどういう点が深められたのかについてはもっと討論すべきだと思っていた。関西から出てきた意見に対しては、階級的労働運動の核心については僕は討論してきたつもり。

●清水議長 改憲闘争との関係で、階級的労働運動で突破するとした。ところが政治闘争否定だと理解して、経済主義とかサンジカリズムだと言っている。そこのところがわかっていないんだ。ほんとに確信があれば百万人といえどもわれいかん、それがわれわれのありかただ。

●橋本 文言としてはその後で深められてきたことじゃないですか。

●坂木 私は『前進』新年号筆者として、二月に早瀬意見書=新年号論文批判の意見書の反論の文書出している。その中で回答している。

●清水議長 〇七『前進』新年号、あれ全体が改憲阻止闘争論なんだ。しかし今の階級情勢にふまえてほんとにどこで突破するかがわかっていない、小ブル急進主義的な人にとっては読んでもわからないんだ。それで皆、国語学みたいなことをやっている。あそこまでふみきっていくことのなかに、今の階級情勢を突破していく中心軸がある。ここで一致していくのは大変なこと。そう簡単じゃない。
改憲決戦としての改憲決戦を論じないであのように書いたが、しかしあれがまさに今の改憲決戦論なんだ。

●木崎 一部政治局と言ったのは橋本だ。五・二〇で言ったんだ。それが分裂の組織化なんだ。

●清水議長 あなたがそこでとるべき態度は、一部なんかじゃないよと。後から深められたと言うが、そうだとしてもその前進した解釈の観点からいっても完全に、いやそんなことはないと言えるはずなんだ。一部うんぬんということに対してあなたはのっかって、ものすごくくだらない討論をやったんだ。階級的労働運動路線で侵略を内乱へを貫くことは明らか。その立場にあなたは立ってない。いつから見解変えたのか。

●天田書記長 分裂状態にたたきこんだこと、指導部打倒闘争したことはでかい問題。戦線なんかでは中央指導を受け入れないとなっている。真に『前進』新年号路線で全力で先頭になってやってきたとはいいがたい。いろんな意見があっていいということで全部容認する、それをテコにして自分がある種の中央打倒の政治やるということは問題がある。これだけ半年間議論した中で、全同志から辞任すべきだと出されていること真剣に受け止めてもらいたい。政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕としての責任の取り方は辞任。AD〔〇六年関西のクーデター事件〕やった人がAD〔〇六年関西のクーデター事件〕をはずかしめている。そこを考えてほしい。

●坂木 産別委員会でもFOBでも、関西の一部指導部はみんな同じ事を言っている。意思一致されていっているとしか考えられない。しかし、それに対してものすごくていねいに、一致させるための論議をやってきた。そして全部粉砕したら、最後には、中央不信があるから一致できないと。なぜこんなものが関西の中で堆積されているのか。そのことへの責任があるでしょう

●清水議長 関西諸戦線決議は中央打倒でしょ。変質したと言ってる。変質したものは打倒、関西諸戦線決議は打倒綱領でしょ。

●坂木 五・二〇が中央労働者組織委員会が主催した会議というのは決定的なこと。5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕から一五年目にして、あれだけ現場の指導部が登場して、主催者となって、大原がその内容を提起としてまとめあげて、それに対してヤジをとばして反対だといった。この姿は絶対に認められない。

●橋本 ヤジといわれる点は、私が非公然体制を否定していると言われたことについてだけ。事実として違うから。あれは私に対する否定と排除だ。だからヤジなんかじゃない。

●清水議長 去年何といったのか。

●橋本 非公然体制の財政についてゼロベースから再検討してくれといった。もう一点は清水議長に政治決断として表に出ていただけないかと言った。僕は非公然体制をなくせなんて考えてない。労働者細胞を軸にして非公然体制全部つくりかえるべきだと思った。今までの財政維持できないと思ったから。それを裏を全部なくせと言っているように言われた。そうとられたことについて弁解はしないが、あの場では自分の全存在を否定されるようなことだったから、それに対して違うと言った。

●天田書記長 だけど事実上は非公然体制をなくせということと同じじゃないか。

●城戸 僕もそのように聞いた。だけどそうじゃないということで、かなり時間とって議論したんじゃないか。

●清水議長 僕が表に出た方がいいというのは、いったん非公然体制を解散しろということじゃないか。

●大原 五・二〇は俺に対する打倒闘争やったんだ。ごまかさないでくれ。俺だけじゃなく、全国の労働者同志を裏切った。あなた自身が階級的労働運動路線をやること一切やってこなかったんだ。いつ変わったんだ。

●橋本 高杉問題(スパイ潜入事件)について、当時の政治局だった人全員に自己批判求めたことは事実。だけど〇六年全国委員総会(二三全総)で、清水議長自己批判は個人の自己批判ではないと出されて、あれを全党への自己批判として受けとめると。これによって総括できたので、これで出発点に立ってやれると判断した。中央打倒闘争について僕が求めたといえるのはこの点だけ。そこはしかし転換した。

●清水議長 MRさんなんかその一点ですべてを組み立てている。権力と闘えなくなった党中央と。天田書記長も中野洋も全部いっしょくたにして、腐った党中央と。神山もそう。大きく言えば関西の考え方はそこにある。その場合AD〔〇六年関西のクーデター事件〕革命についての考え方が間違っている。AD〔〇六年関西のクーデター事件〕について大原(中野洋、大原)が支持したことの大きさが分かっていない。支持したから勝利したんだ。そのことによって俺なんかも打倒されたんだ。そこのところを明確にすべき。東京革命も起こった。それをAD〔〇六年関西のクーデター事件〕を東京が利用したとか、のっかったとかいって、本質的に東京の指導部に対して蔑視している。だから腐っているとかいう言葉が出てくる。
自分も、関西の同志はもちろんだが、全国の同志に批判されて自己批判してるんだ。5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕、理屈としては理解してくれたみたいだけど、提起したものと、それを実行した労働者部隊、中野洋を含めて革共同第六回大会を闘いとっていった流れ、この流れの中にAD〔〇六年関西のクーデター事件〕もある。最後的に桎梏になっていたものをふっとばすと。この勝利の上に立って、断固階級的労働運動路線で驀進しようというのが二二全総第三報告。この中にAD〔〇六年関西のクーデター事件〕を位置づけなきゃだめ。関西のは狭義のAD〔〇六年関西のクーデター事件〕一切論。他のものは認めていないんだ。だけどそれはごう慢だ。

●橋本 僕が中央を批判しているのは高杉問題(スパイ潜入事件)だけ。高杉問題はやはり深刻。実際に高杉と接触していた者が……

●天田書記長 高杉は関西から起こった。高杉は中央打倒闘争じゃないというんだったら、関西に実体はあるんだから、そこで徹底的に闘うべきなんじゃないの。中央打倒闘争の手段にすべきじゃない。

●橋本 手段にしてるわけじゃないが、転換した。関西のかなりのメンバーが承服できないでいるわけだから……

●天田書記長 どういう内容で転換したのかはっきりしなかったらダメだ。非公然体制解体要求、今年になってもあなたがわめいてるんだよ。

●橋本 そんなのウソです。

●天田書記長 全体が辞任をつきつけている。そのこと真剣に受け止めるべきでは。

●橋本 辞任の内容について突きつけられている点については受けとめる。 しかし私の立場から辞任するということは受け入れられない。

●大原 なんで辞任にそうこだわるの。二三全総やったら橋本解任決議まちがいなく出る。それがいいのか。

●木崎 五・二〇の時に激しい批判が労働者同志からあることについて受けとめないわけ? そんなもの違うんだというわけ?

●橋本 今提起されている辞任は行政処分としか思えない。激しい批判があったから辞任しろというのは正しいと思えない。階級的労働運動路線についてあらためて今日、自己批判も書いて、主要に起こっている関西での一致をかちとるために闘う。
清水議長出て来いといったのは、党の危機の中でそうしてもらう必要があると思ったからだ。非公然体制否定だとは僕は思わない。

●清水議長 現実的には非公然体制否定そのものだ。
あなたは今日の討論で分かりましたといってるが、それが本当に信用できるかということ。本当に自己批判したということを主体的に表現するのが辞任。自己批判の内容が本当だということになって、それで初めて関西での組織的討論が一挙に深まる。あなたも後退はできない。辞任というのはすごく大きな自己批判。そのくらいの自己批判がなかったら獲得できない。M革命、神山を批判しぬけるか。行為を伴った方がいい。俺はそういう意味で辞任に賛成だ。やはり根底的にこの間のあり方が間違っていたことはっきりさせるべき。M革命さんだって衝撃的に受けとめる。それほどのことだったのかと思うんだ。

●橋本 反対意見をいったら辞任せよというのか。こんなこと、関西では党への絶望を組織することになる。

●木崎 じゃああなたのこの自己批判は何なんだ。そんな軽いものなのか。

●橋本 分裂を恐れるからだ。そういう狭い党になることを恐れるから。

●木崎 たいした誤りじゃないのにもかかわらず行政処分的に辞任を迫られたと、関西で反中央打倒闘争が高まると、われわれを恫喝している。そうじゃない。政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕として決定的な誤りを犯したんだ。自己批判して辞任して、そして党を分裂から救うんだ。

●清水議長 橋本は関西を、自由闊達な意見が出て立派なものだとおもっているところがあるが、関西の現状はそうじゃない。与田〔打倒された全関西のキャップ〕体制のもとで5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕や新指導路線が下ろされずに、全国との関係でいうと恐るべきアンバランスで来た。5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕や新指導路線が指導部の中に根づいていない。あなた自身がその象徴的人物。AD〔〇六年関西のクーデター事件〕がむしろああいう形で勝利することを通して、本当に党の革命をやらなきゃならないということがつきつけられている。あなた自身が根底的に間違いをはっきりさせて再組織にむかう、その決意をはっきりさせる。そうなれば分裂などしない。それをやりきった時にあなた自身が革命家として再生する。再生がもとめられているんだ。階級的労働運動路線との関係ではひどい誤りを犯してしまったんだ。あなた自身が書いているじゃないか。今求められている関西の変革の大きさ。もういっぺん革命をやるくらいのことじゃないと関西は立ち直らない。それがあなたの使命だ。
〇五年議長主催の関西指導部会議の段階でもM革命さんは、あの討論をしてる時に、自分は今日の討論をやるまで四大産別決戦が全くわかっていなかったんだと言った。関西の常任の人たちが与田〔打倒された全関西のキャップ〕体制のもとで新指導路線から疎外されてた。これは僕なんかがそういう結果をつくりだしてしまった責任を自覚して言わなければならないんだけど。四大産別決戦、新指導路線の本質的な内容について不足していたことが、〇七『前進』新年号に直面した時に噴き出てきた。地ならしがない。AD〔〇六年関西のクーデター事件〕やったからこそ新指導路線を獲得すべき。

●橋本 与田〔打倒された全関西のキャップ〕体制のもとにあったからといわれるのは納得できない。この一五年間全力でやってきた。岡田意見書にだって僕は全然賛成しなかった。四大産別はあの意見書には全然位置づいていない。与田〔打倒された全関西のキャップ〕の場合は、路線は自分の党内権力を守るための手段。僕らは徹底的に批判していた。

●天田書記長 だったらなんで階級的労働運動路線反対なんてのが出てくるわけ。

●清水議長 関西に四大産別の実体はある、つくられてる。だけどこれが四大産別決戦論で武装されてない。与田〔打倒された全関西のキャップ〕だけじゃない。それで武装されることが不足している。今の言い方自身がそうだ。

●木崎 やってきたのは関西の労働者細胞だ。だけどその労働者細胞と結びついていない。

●清水議長 四大産別決戦の中には動労千葉も含まれている。それを常任指導部がマスターしていない。

●木崎 現場の労働者細胞が常任を批判している。

●天田書記長 辞任ができないというんだったら、解任となるんじゃないか。

●木崎 全国の労働者細胞の声。そこを見ようとしない。

●坂木 あの場で弾劾たたきつけられて、結果が、議案書に対して拍手できませんというこの態度。それに対していや自分は関西で一致させる責任があるから辞任できませんと。おかしい。

●清水議長 論理的に非公然体制を否定していないといったって、非公然体制は論理的にではなく実体的に存在してるんだ。現実の関係の中で出てくる言葉は唯物論的に理解しなければダメ。自分の心の中でどう思ってたかといったってダメだ。

●矢崎 5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕わかってない。そこが核心。関西で絶望が組織されるというが、おかしい。辞任というのはSKを行為であらわすこと。本当に基盤がないんだから、つくりだすいがいにない。その先頭に立ってもらいたいからだ。そこを分かってほしい。辞任すると絶望するというのは、反対意見を言ってる人たちが出口をふさがれちゃうということか?

●橋本 辞任しても解任されても、今日提起されて私自身が主体的に認めた三点については相手が誰であれ、はっきりさせる。M革命さんについても神山についても。神山は5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕が全く根づいてないからあんな意見書が出たなんていうのはそうは思わない。

●清水議長 反与田〔打倒された全関西のキャップ〕という形でも、そのイデオロギーに毒されてることはあるんだ。あんな思想が残っちゃったこと自身が与田〔打倒された全関西のキャップ〕の影響でもある。押さえつけていただけだから、ちゃんと批判してないから残っちゃった。現実の運動の中であなた5T〔九一年軍事路線からの路線転換〕わかっていないと批判しなかったから残った。しかもそれが関西の指導部。もっとまずいのは、あなたはあの意見書を徹底的に批判して書き換えさせるとかしていない。あの意見書を承認している。

●木崎 一対一的な対応でなく、基本的に問われていることについてどうなのか。

●清水議長 大原が毎回文書を出して、それが一回一回前進している。そして今度全国労働者組織委員会の議案書としてバーンと出た。僕なんか感じることは、全国の労働者同志の代表として中野洋に代わって頑張んなきゃという形でものすごく前進してると。今度のも、今のマル青労同の前進を吸収して位置づけた。改憲阻止闘争をめぐる議論についても吸収すべきところは吸収して、インテリ出身の革命家をのりこえる存在として頑張っている。なになすの読み方などもすごい変革を、労働者的大胆さでバンと出した。なになすは労働運動の中で党はどうすべきかを徹底的に論じてるんだとレーニンは言っている。今度読み返してわかった。職革の党を論じている後に、労働者革命家をつくることをゴリゴリ書いている。労働者革命家が党の中に入ってこなければダメなんだ、労働者階級が党をつくりだす能力があることを信じてたんだと。労働者革命家というところにあれだけのスペースをさいて論じている。言いたいことは、それも含めて彼が努力して、この半年間の成果を集約する形で全国労働者組織委員会に問うた。ここを読み取って、この基本は圧倒的に正しいといえなければナンセンス。議案を読んだ時に、これはものすごいことを言われたというショックを受けなければいけない。そうじゃなくてある一部分をとって、階級的労働運動路線反対と。演じた役割はそうだった。彼が提起したことの正しさを何ら確信していない。あそこに参加した関西の人の中にも、討論を聞いて自分の考えを少し変えた人がいたはず。だけどあなた自身が全然変わっていない。

●橋本 労働者出身の革命家について、言われたことはその通りだ。党建設論として位置づける討議を組織したつもり。「党は階級そのもの」と。今までの党があまりにもそれと違うあり方になっていたことについて、ここは完全にその立場でやらなければならないと。

●清水議長 「つもり」じゃダメだ。貫徹しない。現にM革命さんが今になっても反対と言っている。あなたのは空理空論だ。

(休憩)

●天田書記長 五・二〇の全国労働者組織委員会で出されたことに橋本が反対している。全国の同志からその場で批判された。二つには早瀬意見書=新年号論文批判の意見書以来の一連のものは、『前進』新年号、階級的労働運動路線に対して反対を組織化する中央打倒闘争だった。三つ目は非公然体制体制堅持して発展させていくことへの不一致。これらはAD〔〇六年関西のクーデター事件〕の地平を低めるもの。橋本が辞任して、自己批判して、関西の一致をかちとるために闘う。これは大変な闘いで中央と一体でやっていこうと。 これに対して橋本は行政処分として同意していないが、これだけ路線反対で物質化してきたわけだから、行政処分でもなんでもなく、辞任して革命家として再生して闘うことが必要なんだと。昨日からの討論受けとめて、一党員となって共に闘っていくことについて一致をかちとりたい。

●清水議長 五・二〇は党にとってものすごく破壊的な活動だった。

●大原 労働者党員にとって襲撃的な行為だった。全国の労働者党員はそう受けとめた。

●木崎 一連の大原提起をどううけとめたのか。

●清水議長 それに対して基本的に反対した。あなたはそれを指導した。「つもり」論はあなたを腐敗させる。五・二〇提起を推進するつもりでいたなんて言ったって、それを関西の全体の中で貫徹する立場で実践していなかったら、意味ない。指導部として責任放棄、無責任。指導部として賛成するということは、それを貫くということだから。労働者指導部の全力上げた創成活動が結晶してきた過程に対して、これを全党に物質化しなければならないのに放棄してきた。放棄してきたということは、あなた自身が賛成してないこと。あの文書を読んで、あなたの判断力で、これで団結することが正しいと、こうならなかったら問題にならない。

●橋本 五・二〇について天田書記長がまとめられた内容については完全に一致できる。天田書記長から五点提起された、一一月の位置とか国際連帯の意義とか、それも完全に一致できる。その後、労働者指導部の建設についても、そういう内容であの内容を再把握して、僕はこの内容で一致できるしそれで闘うと。実際に労働者細胞の会議に出てそこで闘うということについては僕は全力でやってきたつもり。たんに百家争鳴で意見が出たということじゃなくて、神山も被災地の闘いの地平を一定受けているものだと思うから、それは受けとめて議論しなきゃならないと思うし、そういうものとしてやるつもり。天田書記長が言われた三点をもって辞任とか解任という形で再出発すること、これは政治的決定ですからこれを受け入れてやることはできない。清水議長などが言っていることは、AD〔〇六年関西のクーデター事件〕が切り開いたものをほんとに受けとめて出されているとは思えない。非公然体制について言ったこと、これを非公然体制解体ととらえるというのは理解できない。政治家として真剣に向き合って提起しているのだから、そういう批判の仕方をされるのははなはだ心外だ。今日提起されていることすべて、関西の一部指導部と言われたが、党の路線を曲げるものだとか中央打倒とか言われるのは僕は全然賛成できない。

●清水議長 五・二〇のあの会場であなたはどんな態度をとったのか、五・二〇の現実が何をつくりだしたのかということを言っている。

●橋本 提起全体の討論が内容的に及ばなかったことは反省します。議案の冒頭にこの提起について一致するのは義務だと書いてある。あれにひっかかって、内容的討論には入れなかった。

●清水議長 内容的討論すればよかったんじゃないの。この議案書断固反対だと言えば討論になったんじゃないの。さっきからの意見聞いてれば、あの内容に反対ではない、賛成だと。そしたらその立場でガンガンやるべきだ。

●橋本 一致を前提とした会議の持ち方があるのか。

●坂木 ありますよ。その前に早瀬意見書=新年号論文批判の意見書はじめ分裂的なものが持ち込まれて、それに対して労働者同志の危機感があって、あのように出している。

●木崎 あの五・二〇議案書の最初の五行が気に入らないというが、その場で言ったのか。ペテン的なことをいうな。あなたが組織しているんじゃないか。
関西に行ったときにみんな橋本と同じこと言った。

●大原 何で「義務である」と入れたか。橋本への不信なんだ。それがなかったらあんなこと書く必要ない。『前進』新年号が出て、あなたは組織してないというけど、あなたがいったことにみんなパッとついていくんですよ。

●木崎 分裂を組織するとはそういうこと。あなたは政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕だから影響力は強い。議案賛成だなんていうけど、ウソ。反対を組織してたんだ。

●橋本 関西諸戦線決議については僕の主催した会議で出されたわけだから、階級的労働運動路線を推進するためにはこういうことが必要だと思ったから出した。

●坂木 会議の場で出せばいい。なんであんな作文が組織されるのか。

●城戸 五・二〇で橋本は、分派はあるべきだ、正しい分派は必要なんだという論を展開した。それにみんなびっくりした。分派の権利が否定されているのはおかしいと展開したが、それは違う。レーニン主義からいってもまったく間違っている。ガイストは一致しているといってるけど全くペテン。本体は、反対だということでしょう。

●橋本 僕が理解した本体については賛成ということ。

●清水議長 五・二〇議案にどう向き合うかが問われている。これに衝撃を受けて断固推進しようとなっていたら態度は全然違ったはず。そうならなかった。なんでそういう感性なんだ。組織的感性としておかしい。反応できない、正確にとらえられない、とらえたと思っても理解できてない、こういう自分は破産していないかと。イストとしてどこかおかしいという反省がなければおかしい、五・二〇という現場であの議案に接して、どういう態度を貫くかというときに決定的に破産してしまったんだと、革命家として。自分の思っているコミュニズムの破産がつきつけられたととらえかえさなければならない。自己の破産を確認すべき。頭冷やしてどっかおかしいと考えるべき。自分の考えてきたコミュニズムがちょっと違うんじゃないのかと。なんでこうなったのか、その原因を自分の内部に求めるべき。ところが全部開き直りと弁明になっている。破産した人間が威張っちゃいけないんだ。分からなかったら一年でも二年でも考えてもらいたい。素直な反省をしていく契機がなければ討論なんか意味がない。討論してもいつまでたったって止揚されない。行動の統一というけど、あそこで一致できるかどうかが成否を決めるんだ。あんた自身がその先頭に立つ必要があったんだ。あれを読み取ってこれが今の運動にとって決定的だということがつかめなかった、イストとして破産している。それは絶対認めるべきだ。反対意見の自由なんていうレベルをこえている。

●橋本 五・二〇が重要な場だというのはその通りだと思いますけど。過程的にここは核心だなとつかみとるとか、ここは深めなきゃならないなとは思ってます。関西諸戦線決議などは、四・二九に九〇人くらい集まったんですけど圧倒的に賛成だったんですよ。しかも早瀬はそこで読み上げるつもりはなかったんだけど、要請があって読み上げた。労働者同志が中心になって賛成した。それは何かというと、階級的労働運動路線と「侵略を内乱へ」など戦略的総路線との関係が不明確になってると思っていたから。僕もそこにみんなの強い要望があると感じました。それ以後の討論において、正すという立場に到達するわけで、討論以前に一致すべきだというのは賛成できません。

●天田書記長 関西諸戦線決議もあなたが組織して、早瀬に書かせたわけじゃないか。

●橋本 そうですよ。しかし関西地方委員会の一致とするかどうかは決めてなかった。

●清水議長 いまの僕の言ったことに対してどんな回答になるのか。

●橋本 議案の案は前に渡されました。しかし討論したのはあの場が初めて。

●清水議長 一定の経過もあなたは全部わかっていた上で、出されたあの議案。これに対して自分はどう考えどう対応するのかということが問われたんだ。そのときに対応できなかった。それはナンセンスなんだ。

●橋本 現場での態度が問われるといいながら、現場での提起の仕方を問題にしてはならないというのは矛盾じゃないか。のみこむことに苦労している同志に対して、あんな提起の仕方はない。

●清水議長 急に出されたことではない。ずっと議論を積み上げてきて、経過もわかってて、そこでこれを断固支持して闘うという立場があなたの中からでてこなかった。あの中に、これはちょっと考えなくちゃと、あなたに迫ってくるものがなかったのか。あなたの言動の中にその契機がいつもない。本当に強権的なんだ。世の中の渡り方が。

●坂木 これだけのことを提起されて、自分の中に反省契機がなかったら、討論にならない。あなたは全部反発してる。受けとめる感性がない。

●橋本 一致できなかったということは認めている。提起の仕方とか。内容討論に入るためには障害があった。

●清水議長 関西諸戦線決議をあなたは結局推進し断固支持したわけだよ。その人が今度は撤回を断固推進すると言ってんだよ。小さなことじゃないよ。

●橋本 苦闘してますよ。革共同中央執行委員会で最初は撤回できないと言った。その上でこの提起の仕方含めて階級的労働運動路線に反対するものになっていたから撤回するとした。そのうえで内容的に……。

●清水議長 政治討論やってきてちょっと違うというレベルじゃないんだ。マルクス主義の根本が、プロレタリアート自己解放論がない。あったらあんな関西諸戦線決議なんか書けない。七・七も全然わかっていない。マルクス主義理解の根本的なところでズレがある。プロレタリア解放が一切ということには問題があると、あなたのマルクス主義はそういうマルクス主義なんだ。それと、五・二〇で提起されたものに対してこれでいこうとならない、なれない。つまり党の先頭になんか全く立てない。そういう自分になってたんだ。これはおかしくないか。なんであんな関西諸戦線決議なんか推進するのか。みんなの気持ちを忖度したからなんかじゃない。ああいうのを推進してしまう自分とは何だったんだと、自分自身に対していわなきゃならないんだ。もっと思想的に受けとめて、みんなから学ぶことに貪欲にならなきゃいけない。あなたが先頭に立ってあの議案を拒否する運動を組織した。全党が一体となって進撃することへのものすごいブレーキをかけたんだ。党の闘いを妨害したことを痛苦をもって総括しなきゃいけないわけ。自分もADで、お前はマルキストかという次元のことを突きつけられた。そういう次元のことが今、あなたに問われている。プロレタリア党を指導するだけの自分をつくれていない。

●矢崎 もし橋本がいっている通りだとしたら、これは根本的におかしい、一致する義務があると真っ向からいうことだってある。それくらい重大なことなんだと。一致する義務が障害だといって、だから中身に入れないというのは歪んでいる。レーニン主義はそんな形式的なものじゃない。中身の問題に直ちに入っていって、そこで一致するかどうか議論しようとやったのがレーニン。あなたのはブルジョア民主主義以下だ。本当にそう思っているとは信じられない。本当は中身に反対だったんだ。それが間違いだということが明らかになったんだ。

●清水議長 あなたがマルクス主義者になるためには……

●橋本 そんな教祖みたいな言い方やめてくださいよ。自分の中の格闘をして一致するということでしょ。この一カ月間で確かに態度を変えました。僕だって反対した責任があります。ただ重大な路線的な不一致だからといって、今提起されていることは、僕は行政処分だとしか思えません。

●清水議長 教祖うんぬんはやめてくれ。俺たちにとってマルクス主義を獲得するというのは大変なことなんだ。そのことをもっと自己批判の中心にすえてくれということを言っているんだ。

●坂木 重大な路線的不一致があったからといって、というが、不一致だけじゃない。あなたのやっていることがどう党を破壊してるのか。そのことの大きさを問題にしているわけでしょう。政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕の責任の大きさの中で問われていることでしょう。

●天田 一カ月で変わったというのなら、地獄の底からはいあがるようなものがあるはず。その内容を出してくれ。

●坂木 何の格闘も感じられない。

●天田 先頭に立って関西地方委員会の一致かちとるために活動してくれというのがなぜ行政処分なの。

●清水議長 自分がいったんつくりあげたものをぶっこわしていく、全部ひっくりかえしていくことがあるわけだから、それはすさまじい闘争になるんだ。

●天田 ADで切り開いた、労働者細胞建設論を軸にした中央委員会と労働者細胞建設論。その立場から考えなきゃならない。われわれはもっと労働者細胞建設に入っていく。それを、反省的な契機もって自己批判して、あなたも一緒にやってくれといっている。

●清水議長 関西諸戦線決議を推進した立場と撤回させる立場の断絶性というのをあなたの中で厳しくとらえないと。なめらかに説明できるようなものじゃないはず。言葉がとまっちゃう部分があるんだ。そういうすごい飛躍が求められている。そこがないと前へ進めない。
 それと、辞任とか解任とかの話がでたとき、わが党を労働者党としてつくっていく、労働者的感覚が強くある。ある根本的な行為を行って責任を取れと、物的に自己を表現する。そうでないと通用しない。労働者の批判には肉を切るという部分がある。

●天田 労働者的な感性。それは〇六年全国委員総会(二三全総)以降、画然と変わったと感じる。

●清水議長 その肉まで食い込んでくるような批判を受け止めることが問われている。その腹がすわっていないんだ。労働者同志がいっていることも正しければ受けとめるという次元をこえていない。さっきの義務の問題でも、中途半端な態度をとらないでくれというものすごく激しい一致への要求。それを誤解して反発する人にたいして、橋本はそうじゃないんだと言わなければならない立場だ。辞任を拒否する前に考えるべきだ。即座に行政処分だ、これは受け入れられないと言う前に、なんでそこまで言われるのかと考えなければならないんだ。むしろ辞任程度でいいんですかということがあなたの中から出てこなければならないわけ。

●矢崎 労働者からの批判の厳しさということ。橋本の考え方の中にブルジョア的なものがある。われわれはコミューン原則。責任と行動。その激烈さなんだ。

●橋本 ADをやった主体は労働者同志が多数。その人たちが中央批判をもっていた。この間の論議について、党破壊であるとか、分裂を組織しているといわれることについて、これ自身受け入れられない。高杉問題について僕自身、受け入れることができるまで一年かかった。関西諸戦線決議でも一緒。関西地方委員会は三つの戦線があるが全部恒常的運動がある。そういう人たちが真剣に提起してやったもの。大きな意味でちゃんと路線的なものとして出すべきだと思った。激しい論議を呼ぶと思ったが出した。290の意見についても、これはいったんああいう形で出して、そのうえで明示的に批判して一致していく必要があると思った。ADをほんとに全党が受けとめてもらって、変革していくために不可避の過程だと思った。

●大原 橋本ではそれはできない。

●橋本 一致を組織していくことができるのは僕しかない。

●坂木 あなたの言っていることは同志の否定、細胞の否定だ。

●木崎 関西諸戦線決議を積極的に出したと。未だに肯定してるんじゃないか。

●清水議長 あなたという主体が果たす役割が措定されてない。関西諸戦線決議が自然に出てきたかのようにいうが、あなた自身が組織したんじゃないか。

●橋本 一党員であろうが……

●清水議長 この場で確認すべきものがあるんだ。

●城戸 今日出した自己批判は何なんですか。今の言葉でこれ全部ひっくり返された。

●大原 ここで総合性にもとづいて一致する努力なしに、どうしてやれるのか。

●天田 あなたが組織してこれだけのことをもたらしてるわけだから、党全体の力で闘わなければならないんじゃないか。

●橋本 反対した人をあらかじめ主体として認めないで、上から考えを変えろと強制することなんかできない。

●大原 そんなこと誰が言ってんの。関西地方委員会の同志を侮辱するものだ。

●橋本 党全体でやるんだと言われるなら、僕は関西地方委員会全体と政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕との討論を要求する。

●坂木 革共同中央執行委員会で確認したことと違う。あなたが自分の力ではできないと言ったから、政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕が当該同志と会って討論することもやると。

●坂本 橋本言っていることがくるくる変わる。おかしい。ほんとは全く別のこと考えてるんじゃないかと疑いたくなる。本心を言ってほしい。

●橋本 関西諸戦線決議は関西地方委員会全体で承認した形になってます。それを撤回するのは大変なことだから。

●木崎 辞任することとそのことと何が矛盾するのか

●橋本 反対した人全員を切り捨てることになるから。

(休憩)

●天田 絞り上げていきたい。辞任すべきだということに対して辞任要求は行政処分だと、反対意見を切ることになると、だから受け入れられないと。一般論として言いたいが、われわれが単一の党建設、それも切迫情勢の中で、ドイツRのように無準備で敗北することをくりかえしてはいけない。ドイツR、体制内労働運動との決別が全くなかった。単一の党、どこを切ってもプロレタリアRに向かって同じ考え方もっていく。特に指導部の中において実践的一致をかちとっていかなければならない。反対派を切るという考え方、これはスターリン主義と同じだと、だからこういう党は打倒しなければならないという考え方がある。そういうことではなく、プロレタリア性の貫徹、プロレタリア革命の強制ということなしにプロRの勝利はないと。行政処分なんていうことではまったくない。単一の党建設のために結論を出していく。

●橋本 自分のことでこんなこというのは心外だけど、ボルシェビキの場合、蜂起に反対したジノビエフとカーメネフは決定を受け入れて蜂起の先頭に立って闘ったので結局不問に付された。シリャプニコフが分派禁止の規定に違反して政治主張やめなかったとき、レーニンは、中央委員会の中に反対の意見の持ち主がいることは重要として辞任を認めなかった。情勢がこうだからというのは違う。党内討論をできる限り公表して意見の一致をかちとっていくのが本来で、こういうやり方は行政処分としか思えない。労働者細胞を軸としてここでRの党をつくろうとしてやろうとしてるわけだから、辞任とか解任とかいう形でやるのはかえって党破壊になる。

●坂木 反対意見を言ってるから辞任要求しているのではない。政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕にふさわしくないから、政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕としての責任を放棄したからだ。反対意見を切り捨てるなどと、誰も言ってない。ねじまげるな。政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕としての責任を半年問放棄しつづけたことに対してなんで辞任を要求しちゃならないんだ。反対意見を堂々と述べることもあなたはしなかった。根本的な問題の立て方がおかしい。自己の反省の契機がない。自分のやったことはそれでいいんだと、政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕としての責任放棄してもいいんだと開き直っている。

●木崎 結論的には労働者細胞を軸にして闘うというが、政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕の中軸に二人の労働者指導部がいる。これは全国の労働者同志を代表して存在している。この同志から不信をつきつけられている。その中で労働者細胞を軸にして、ということは成り立たない。橋本自身がよって立つ労働者細胞とは何か。よって立つ労働者細胞は今の橋本の状態では存在しないんだ。2人の同志からつきつけられていることの大きさ見据えないでそんなこというのはおかしい。
 関西諸戦線決議撤回が問題になったとき、政治局論が討議になった。橋本は関西地方委員会の利害代表じゃないでしょう、全国の指導部でしょうと。だから関西諸戦線決議にはこういう背景があるなんていう論議は問題にならないと討議してきた。昨日から今日、橋本が繰り返していることは関西地方委員会の一部の問題でしかない。関西地方委員会でこういう決議を推進した人がいるというところにだけこだわる政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕は政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕ではない。党内闘争、一月から始まる議論、これ以上延々と続けるのか。これが正しいあり方だと、それこそ党人として思えるのか。この間の論議全部をネガにとらえるつもりはないが、しかしこの問題があって、産別委でもどこでも一一月へ向かってガンガン論議することができていない。この状態続けるのか。冷静になって考えてほしい。この間の責任とって辞任して、辞任したことはっきりさせて関西地方委員会の同志たちとも討論していく。自己を再生して、もう一度指導部として闘うというんだったらはいあがってくればいいじゃないか。

●橋本 そんな俗物的なことを言ってるんじゃない。

●坂木 あなたが政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕としてとった行動がどんな破壊的な結果をもたらしているのか。破壊的の「的」というところまではみとめているでしょ。
 政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕という立場の人間がそういうことやったときにどんな結果をもたらすのか。行政処分という言い方は、この自己批判を投げ捨てたんだ。

●橋本 政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕は反対意見言ったらいけないんですか。

●坂木 言っていいよ。だがあなたは反対意見を言わなかった。言うべき場で言わないで、別なところで反対を組織したんだ。これは政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕としての責任の放棄。行政処分なんてくだらないこと言わないでくれ。そんなとらえ方は小ブルそのもの。その小ブル思想を粉砕したのが今度の全国労働者組織委員会議案の核心だ。ジノビエフとかなんとか持ち出す、よく恥ずかしげもなく言える。はっきりいって小ブルインテリゲンチャそのものだ。

●大原 行政処分なんて規定して、関西地方委員会に帰ってそう言うのかなと。われわれは解任動議出してるわけじゃない。1年やってきて、僕はもう橋本と一緒に政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕やれない。ほんとに橋本尊敬してた、その実体がこれですかと。上からのどうのこうのって、何なのか。橋本、全国の同志にとっては「上」そのものじゃないか。僕は上だとか下だとかという概念で見たことないし、ほんとにこの時代の中で一緒に闘いたいと思ってきた。橋本の組織観僕ははっきりいって不信感。不信任を表明しただけ。みんな、それを言っただけ。これがなんで行政処分なのか。他の同志と向き合って真っ向から議論すればいいじゃないか。あなたは1年間それをしなかったというのが僕の結論。これから政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕が一体となって改憲決戦うちぬかなきゃならない時、橋本と一緒にできない。関西地方委員会に帰って、辞任を俺はいやだというのは構わないが、行政処分だとか反対派切り捨てだとか言わないでくれ。

●天田 全国労働者組織委員会の議事録がちゃんとした議事録になってないとか、あれは拡大WOBだから決定機関じゃないとか、それを橋本から聞いたと言っている人がいる。橋本の第一声が関西地方委員会の団結をつくるのか、それとも亀裂を拡大するのか。党全体の団結をかちとる方向でやってほしいといってるんだ。

●清水議長 全体を通して、基本的ないくつかの点で橋本への批判が行われた、そのことについて自己批判書を書いてくれないか。これはそうなっていない。昨日今日の討論を反映して、あなた自身も認めた、そのことを書いてくれ。関西諸戦線決議についても徹底的に書いてくれ。まず政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕に対して書いてくれ。遠慮する必要なんかない。まず自分自身をみつめるために書いてくれ。話してるだけじゃもぐらたたきだ。議論で自分が追いつめられると別な論点で自分に有利な議論をやる。討論の仕方のおかしさ。逃げまくっているというか、根本的な問題をずらしちゃう。討論に対する不真面目な態度だ。同志的関係を破壊してしまう。討論していていやになる。あなたに対して相当厳しいことが確認された。そのことはっきりさせてくれ。

●橋本 一月ほど時間を下さい。

●清水議長 僕も読んで自分の意見を言える関係で出してくれ。確認されたことは絶対確認されたこととして、それこそ全人民の財産にしよう。刻みつけよう。そうでないとこれだけ討論した意味がない。

●天田 根底的、全面的だから。

●清水議長 俺はあなたがここへ来てから出るまでに根本的変化があったと確認をとりたい。あなたとの討論はその確認がないと、砂を積み上げては崩すようなものだ。今日の討論はこの点は確認したというものを。

●坂木 討論してどう自分自身が変革の契機をつかんだのか。それを言ってほしい。

●清水議長 それこそ政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕的一致が必要なんだ。

●橋本 重大な情勢にあって、路線的一致のための努力を、私自身の政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕としての立場と活動において阻害してきた。昨日から提起されたことは階級的労働運動路線の深化にかかわること。労働者細胞を軸にして階級の指導部をつくることへの責任。そこを軸にしてこの間の総括。ひとつは五月テーゼ、それから七・七、さらに全党の労働者同志の批判。実践的には全国労働者組織委員会での私の態度。290意見書と関西諸戦線決議。これをほんとに粉砕して一致をかちとるために私自身が闘う。全党の立場に立った私の自己批判という形でやるべきだと思うし、そういうものとしてやります。

●天田 関西諸戦線決議推進から粉砕の立場に移行したこと。のりうつり的にやらないでほしい。それが政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕全体で納得される、関西地方委員会でも確認されるものをつくっていかないと。

●清水議長 大原に対して裏切り的態度をとったこと、自己批判してくれ。彼に対して本当に政治局〔=議長を除く表の政治局会議〕と認めて向き合ってこなかった。これはすごく大事なこと。

●天田 三週間くらいの間につくってもらう。関西地方委員会のNC集会ではひとつ画然と違ったものをつくりだす。関西地方委員会を労働者細胞、地区党を軸にしたものにつくりかえる。抜本的に本格的な地区党づくりとして推進する。

●橋本 全国でも一番進んだ地区党づくりやってると思いますよ。

●天田 ありえない。常任が労働者細胞建設に突っ込んでいるのか。

●清水議長 辞任とか解任とかという討論については。

●天田 全員から辞任の勧告がなされたという確認でいいんじゃないか。

(休憩)

●天田 僕の提起で。情勢について一言でいえば金融大恐慌切迫情勢。イラクから始まって中東全体が戦争化している。そういう中で戦争・改憲、民営化・労組破壊。支配階級が今までどおりやっていけない。一番でかいのは階級ががまんできなくなって決起し始めている。新自由主義攻撃が破綻して、新たな決起が始まった。そこが重要だととらえ返す。年金問題も介護も全部民営化問題。民営化で全部統一する。そうすると全部がみえてくる。それをどでかく論じていく。
 だから生産点で闘おうということだけど。一切を一一月へと。今年は国際連帯闘争がもっと激しくなる。圧倒的にうたいあげていく。民主労総が来て八・一五から始まる。体制内労働運動との決別がなかったらにっちもさっちもいかない。その前提として、青年・学生の運動。九月にぶちぬいて一一月へ。

●清水議長 今度の一一月は、階級的労働運動を断固推進して、その爆発点としてめいっぱいの一大政治決戦としてやろう。これは関西地方委員会からも総力決起してもらう。最大の階級決戦としてやること決議しよう。

●天田 米軍再編、今秋決まる。座間でもガンガン座り込みはじめている。プロレタリアートが国家主義・排外主義と闘っていく。アマリリス委員長の講演、一読に値する。ますます治安弾圧は強まる。本格的な党建設ということで非公然指導体制断固堅持、発展させていく。23CC、7回大会も絶対闘いとる。
 イデオロギー戦線について。ソロモン・中央理論委員会をもっと軌道にのせる。
 問題は宣伝扇動についての飛躍性。それと結合しながら機関紙活動。一万人実現するには三万の機関紙が出なきゃならない。

●矢崎 今年の八・一五は新しい形になる。でっかいタイトルは貧困・靖国・改憲。貧困・貧乏・ポバティ、これがいま一番のはやり言葉だ。階級的労働運動路線の全面的推進で改憲阻止をプロレタリア革命に転化せよと。これでようやく見えてきたという気がする。巨大なプレカリアートを獲得する。これが今年の一一月。その出発点が8・15。

●大原 五月過程、各地をいろいろ回って見えてきたこと。沖縄は、一〇四攻防を通して階級的労働運動とは何なのかと、沖縄県党は総力をつくしてやっている。その中で県委員会論文も出ている。階級的労働運動は何なのか、そのマルクス主義的核心をつかみとることが決定的。関西合同労組がぶちあたっている問題、被災地運動から立ち上がって、救済運動としては極限的にやりきった。だが今、弾圧受けて、脱退が生まれて、そのことをめぐって総括しきれないということがあって。これを突き抜けるのは根本的には労働者の自己解放。自分たちの闘いは階級的団結どうつくるか、そのための労働運動だというところに立ち切れていない。動労千葉はうまくいってるけどこっちはうまくいかないという物質的根拠にそれがなっている。どんな弾圧がふきあれようと、階級的団結を軸に労働者の闘いを組織しぬいていくところに展望がある。争議をやることを自己目的化しちゃう、団結をつくり階級の中に指導者をつくるという目的意識性のないところでの戦術的な労働組合指導というのは破産する。CPが公共一般で青年ユニオン組織してけっこう成功している。目的はよこしまなんだけど、なぜ成功しているかというと、労働者が理解できないような戦術を上からやっちゃだめなんだと。日共もそういうところつかみだしてる。だけど目的は民主化闘争で、究極は体制内。われわれは自己解放の主体をっくるんで、そこがやっぱり違う。労働組合というのは主体を形成することが重要。
 自治労がものすごい大攻防になっている。自治労の労働者は賃金あがらないで下げられてる。しかもすさまじい労働強化。青年の中ではフリーターと、四大産別の労働者との垣根なんてない。経済的基礎からいっても。うちの古参の労働者はけっこういい給料もらっている、この労働者との意識が青年とものすごく違う。旧い党員が今の青年労働者がおかれたところに肉薄できててない。自治労で体制内労働運動と激突して勝負する。青年労働者にひきずられて旧い同志も闘いだす。そうでないとぶっとばされる。革命情勢に向けて、労働者が社会の主人公であり革命の主体である、自分たちの団結の力で社会を変えられる、そこを明確にしていくのが重要だと。けっこうそこが混迷している。ADやって1年たって、全国労働者組織委員会議案でこれを全国党員の立場から明確にしきった。この攻防の中で階級的リーダーを形成することが目的なんだと。闘いの中で団結をつくりリーダーをつくる意識性のない運動なんか無意味なんだ。関合労のスローガンは団結・要求・権利・行動。これは体制内労働運動なんだ。そのへんのことを突き抜けないと限界がきちゃう。
 教労決戦も来年、△△さんの解雇問題がくる。11月は教労決戦のスタート。これが一一月のもうひとつの核心にある。これが党の到達地平。ここを明確にしないと。シャーク(堀内―九州)なんか平田派への憎しみだけで結束してるけど、ここのところを突破しないと次にいかない。そこが課題かなと。それをはっきりさせるということは、動労千葉労働運動とは何かとはっきりさせること。やっぱりあれは特別なんだとなっちゃう。そうでなく、普遍的なものだとはっきりさせる。

●坂木 七・一集会で△△さんが田中講演に感動していた。労働者の誇りを感じたと。彼女の顔が笑みがこぼれ、解放的になっている。動労千葉の労働者自己解放を感じとった。4法案通ったことが全然敗北感ない、むしろこれから闘おうとなった。党員総会で提起した内容が大衆的な内容としてほとばしった。労働者の階級的団結を組織するんだという方向性が示された。
 全国自治労の総会。マルクス主義的な武装を環にしながら、自治労をめぐる攻防に入っていく。都高教大会に内在的に組み込む。七・一に何人か来た。田中提起、最大の敵は資本じゃない、組合の内部で団結を固めるための徹底した討論、これが一番厳しいんだと。これが彼らにインパクト与えた。
 自治労攻防は革命論的な闘い。館山が切り開いている地平。地域的制圧をかけた闘いになる。それが道州制との対決。館山に続けと、そういう感じでやる。それで11月へ向かってのでかいイメージを切り開いていく。
 〇六年全国委員総会(二三全総)提起、中央理論委員会提起はすごく重要だが、その中で全国労働者組織委員会議案と向き合うことが弱くなっている。全国労働者組織委員会の議案と向かい合うことこそが決定的。それを意識的にやらないと、その気になって空気入るだけではいかない。指導部先頭にめくるような討論をやらないと。あと決定的なのは、首都圏党員総会の提起。その地平でガンガン肉薄していく。そうしないと本気の労働者細胞建設にならない。

●木崎 全国労働者組織委員会議案を学習することと、わが党の中からこういう労働者同志が出てきていることは、これに続きたいというものを噴出させる。労働者同志達を一挙に覚醒させている。一一月にいたる四大産別をめぐる情勢を考えたら、去年までと全く違う。その中で、革命的な指導部がどういう規模で登場してくるのかが全部決める。
 教労の七・一集会でいえば、田中講演が現場で△△さんも□□さんも獲得した。アイガーのSさんが訪米するために職場でどう闘ったか、分会全部獲得して一週間の年休獲得したと。動労千葉の講演の上で、それをアイガーという教労の現場でこじあけていることが説得力をもった。NEAの大会で日本におけるHの君支援決議が出たら巨大な意味をもつ。日本の労働運動の大地がゆらぐような事態になる。教労運動的には、動労千葉労働運動とアイガーの闘い、△△さんの闘いという形で一つの形ができてきた。今の日教組執行部をひっくり返していく巨大な闘いが始まったと言える。
 自治労。民営化問題で安倍・御手洗がここをつぶすという最大の激突点となっていることと、青年労働者の宝庫であること。これに対する回答が六・九、基調報告とまとめを自治労の労働者がやって、ものすごい挑戦状をたたきつけた。全逓大会でものすごいしめつけをやって十人が反対。この背後には一万人がいる。一〇月にむかって職場は大流動する。ここにうって出ることが決定的。全逓の神奈川地本でビラまいたから統制処分だときたが、ことりとも音せず完全に粉砕した。全逓においてもわれわれが攻勢的に断固うって出る時にきている。
 あと最後、国鉄決戦で平成採の獲得。東京の駅で言えば新採でしょっぱなから国労に入るというのが出ている。鉄道学園からとり始めたが、ここの人はインターネットで動労千葉のホームページを見ている。これは全部獲得の対象。三・一八とか六・九がこれだけHPでとびかっていて、平成採を突き動かしていないわけがない。ロストゼネレーションに対して獲得の展望をつかんだという時に、JRの新採についても影響力をもっている、ここでも情勢は一変したという立場に断固として立つ。非常に巨大なものをわれわれは手にした。その上で帰するところは組合権力への挑戦とマルクス主義。それがどういう規模で行われるか。これが一一月を決していく。
 宣伝・扇動。一一月へ向けて、統一的なホームページであるとか、統一的なビラであるとか。その中にOD君の意見を入れていくとか。本気で6000万を獲得したいと考えている人たちを一一月のAPの中に組み入れていく。

●大原 今の情勢は、体制内的なところに依存したとたんにバーンと権力にやられる。てめえが半端だったらぶっとばされる。そこを徹底的にはっきりさせなきゃいけない。N書記長への弾圧もそう。ミリの攻防をバーンと突いてくる。ここをおさえることが必要。もう一つはスローガン問題。考えなくちゃならない。これが当たるとでかい。 ●清水議長 マル青労同と学生戦線と一緒に出し合ってやる。全部それで獲得する。

●矢崎 スローガンが行動に転化できる。そういうスローガン。

●清水議長 自由に討論して、いいのを決めよう。

●城戸 △△さんに前進に登場してもらおうと関係つくってきた。七・一はかなり決定的。彼女はいろんなところに呼ばれていくんだけれど、へきえきしてる。拍手はされるけど、この人たちは何なんだと。その中で、そういう人たちじゃない勢力がいると言っている。ひとつはNSF。全然違う集会だと。高山先生の講演に感動したと。そこで言ったのは、首になっても闘う、展望があると言った。動労千葉を軸にして獲得することが完全に可能なところに来た。
 ここへきて一一月と改憲阻止決戦ということで、前進も頑張らなきゃならない。ほんとの意味でのマルクス主義。プロレタリア自己解放を必死でつくっていく。現場の労働者同志との呼吸の中で。前進を三万にしていくということはまったなし。そのためには印刷の体制、コンピューターのあり方、それに今の前進がどう対応していくのか、夏までの間に整理したい。今のダブリンの体制もほとんど貧困、飢餓状態。さしあたっては二人・三人いないと持たないという現状ある。全国党をつくっていく上でも意義のあること。ダブリンで人を作っていくという考えで、ぜひ検討してほしい。

●天田 大APという点でも重要。これだけ情勢動くわけだから。週刊でも、号外出していかなきゃならない情勢くるわけだから。

●清水議長 関合労の話について、橋本どうか。

●橋本 僕が突っ込んでるわけじゃないですけど。労働相談やっても、職場の団結つくらなかったら到底たたかえないところにきているというのはその通りだと。救済運動という側面が初期的にはあったのはその通りだが、そういう側面はのりこえてきていると思うし、自主生産に入って、そこを突破して闘うものが出てきていると思う。

●大原 関合の同志はそこの限界については自覚している。だがどうやって突破するんだと。どこが問題なのかみてくれと言っている。西部ユニオンは、争議なんかやらない、裁判闘争もやらない、組織労働者の、労働者の団結で勝負していくと。そこと無関係に戦術で、裁判とか労働委員会とかやったって、中小資本との関係激化させるだけで展望開けないと。西部ユニオンはそこを理解した。関合労は広い基盤もっている。そこを物質化したときに力を持つ。団結・要求・権利・行動のスローガンは111の出したもの。階級的労働運動はこれとは違うんだ。要求と権利のために団結と行動があるとなっているのを転換する。一人二人分会できてそこでストライキやったりすると、私はこれで動労千葉と並んだと言った人もいるが、そうじゃないんだと。関合労の指導部がそこを理解するかどうかがかぎなんだ。

●坂木 だから大庭パンフ問題をのりこえなかったらダメなんだ。あそこに幻想持っちゃうようなあり方では。関西地方委員会の指導部は大庭パンフを徹底的に批判しないとそこをのりこえられない。

●大原 権力はそこをよく見ている。日本管検も、自主生産だという以上に、伊丹空港の……これを権力が許しておくと思うのか。そんなの問題にならない。戦術でひっぱっちゃう、何が問題なのかをみすえきれない。団結をつくり、その中から指導者をつくるという目的意識性をもってやる。さっきいった公共一般は、現場労働者の理解できない高度な戦術をやったら逆に崩れちゃうんだと。われわれは革命の主体をつくるための労働運動。日共は選挙のため。

●矢崎 動労千葉はそれを示している。そこを学ばないのはダメなんだ。大庭パンフに怒って反応しないのがおかしい。

●大原 あれでは資本に対しても真っ向から向き合わないことになる。われわれは非和解だという前に、打倒し獲得するということがあるんですよ。これは共産主義的全体性なんだ。中小資本に対して過渡的にはそういう構造をつくらなかったら、非和解、打倒だけでは問題にならない。

●坂木 アマリリス委員長なんかはそこを言うんだ。

●清水議長 今のことは23CCの報告の核心だ。

●矢崎 裁判員制度の集会、三五〇人で満杯になった。マスコミにも大きく報道された。施行が〇九年で、法律は三年前に通ったが実行に移せない。やればやるほど反対が出てくる。これは戦時司法の要。だけど一方では最弱の環。八割が反対している。この闘いを今後も発展させることが重要だ。

INDEX
inserted by FC2 system