854の自己批判

07/7/5

 07SNG以来の党内討論において、854が犯した誤りについて自己批判し、全同志に謝罪します。根本的問題は、854が、階級的労働運動路線の提起には、憲法闘争をはじめとする政治決戦、階級決戦のネグレクトがある、もしくは経済闘争との2段階的な理解があると考えたこと、および7.7自己批判の立場の放棄があると考えたことにあります。それを、真摯な同志的討論をうけとめて、みずからの誤解や誤りをただす努力をせずに、アマゾンからの意見書によって(それをあるいは促進し、容認または同意し)、結果的に、党分裂的かつ指導部打倒的に組織するというやり方をしてしまったことが問題です。  全国WOB会議での討論では、それが真っ向から指摘され、自己切開と自己批判の立場に立つ出発点を与えられたにもかかわらず、弁解と開き直りに終始してしまいました。これは労働者細胞に依拠し、労働者同志から学び、その指導部形成の努力を支えるというあり方に反するまったく共産主義者としての立場を喪失したものでした。その後の同志的討論で、そのことを完全に自覚するにいたりました。階級的労働運動路線の実践と理論を自らの努力によって発展させる真摯な努力抜きに、あれがないこれがない式の批判を党内で行うことが党破壊的であったことを確認し、改めて全同志に謝罪します。
 何よりもZERMAT決議において、「世界戦争ない」論であるとか、朝鮮人民は「単一国家形成の能力をもたない」論であるとして木崎論文を批判したことです。ROBがそういった主張をするはずがないし、木崎同志がそのように考えるはずがないことは明らかです。にもかかわらず、ためにする路線的批判のようにしてしまったことです。当然ながら、個別に間違いや誤植ではないか、とか、誤解を与えているとの問い合わせや注意喚起の努力をすべきでした。
 7.7思想、7.7自己批判の立場とは、労働者階級の自己解放の共産的普遍性の中に、価値創造的なものとして被差別・被抑圧人民の自己解放を契機として含むということであり、労働者解放のもつ基軸性についてあいまいにする余地のないものです。逆に、それは今日的には階級的労働運動路線の豊かな発展の中に、7.7思想を発展させることを意味します。労働運動・労働組合運動をめぐる攻防、職場・生産点での闘いと労働組合の団結をとおして、プロ独能力を発展させる以外に、被差別・被抑圧人民の解放の条件が形成されることはありえません。被差別・被抑圧人民から学ぶということ、支援・防衛・連帯ということは、プロ解放抜きに彼らの解放がないこと、逆に被差別・被抑圧人民の解放抜きにプロ解放はないことを前提としているものです。そのようにプロレタリアートが世界史的存在であるがゆえに、プロの偉大な解放能力を無条件に信頼することによって、差別・分断、民族的抑圧、階級のなかの裏切り分子、排外主義・差別主義への屈服を打倒し、突破していくこと(体制内労働運動の諸潮流と指導部の打倒)、そのような階級へと形成していくことができるのです。今日の帝国主義の新たな階級絶滅攻撃と対決し、ロスゼネ3000万の決起と獲得をはじめとした真の階級決戦の組織化と一体で、全人民一斉蜂起を組織しえる労働者細胞と地区党の建設へ集約していかなければなりません。ADによって出発点に立ったにもかかわらず、854のなかにいまだ根強く残る連合戦線党的歪みを克服し、単一の階級の指導部形成に全力をあげることを誓います。
 W290同志をはじめとするアマゾンの意見書のなかには、5月ガイドについてきわめて清算主義的な主張が見られます。5月ガイドが、党全体と労働者党員同志のその後の闘いに果たした価値創造性とDCをはじめ二重の内戦をとおして闘い生き残ってきた革命的労働者同志の階級自身の要求としてあったことがあいまいにされています。854が、5月ガイドで始まったこの闘いの今日的意義を十分にとらえることなく、単純な政治決戦主義的傾向と思想的に対決できなかったことを自己批判します。
 5月ガイドは、なによりもPT・PUと90年決戦を闘い抜いてその圧倒的勝利の確認の上に、労働者細胞を中軸とする党と階級の現状からして、その延長上にはRはないこと、階級的一斉蜂起を組織できる党への変革をかけて、階級の大地に徹底的に根ざした党への変革を何としても実現するという決意をもって打ち出されたものです。5月ガイドによって「右ブレ」した指導部とその反対に「軍事的・戦術的な一時的迂回策」(以上の引用は原文と照合できないためあくまで趣旨として言っています)として理解した他方の党指導部の党内闘争によって、10数年間党が全部歪んできたなどという理解は、事実ではないし、党と階級の指導部としてとるべき内容ではありません。
 ADは、権力と闘えない党への転落の危機を救い、党を階級の党へと再出発させる出発点を築きました。党の革命的路線も指導部形成もすべて現場労働者党員同志が担う。党の指導部は自ら階級移行してそれを学び、援助する。このあり方にもっとも自己変革することが問われていた854が今回の間違いを犯したことは党建設とRをすさまじく遅らせるものでした。中央集権主義や党内の民主主義的あり方を一瞬もあいまいにすることなく、自己批判と自己変革をかけて全党の労働者党員同志に学び、切迫する革命情勢にレーニンの3大義務をもって闘いぬける党へのあり方に自らを必死で変革していくことを誓います。

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