労働運動研究会1月レジュメ 08.01 By.沢地(大原)

関西―中四―首都圏総会の歴史的勝利の核心的地平に踏まえ、単一党としての強靱な団結形成過程突入の最先頭に立ち、08年決戦緒戦における階級的労働運動路線の決定的前進を勝ち取ろう!

1.08年緒戦決戦への突入と07年決戦の地平の意識的全党的貫徹による路線的実践的発展を切り開こう

@ 青年、学生を先頭とした労働者党員の根底的決起によって勝ち取られた関西総会の圧倒的勝利は、その翌日の中四総会の歴史的戦闘的勝利に転化し、新年冒頭の首都圏総会(約400結集)の圧倒的高揚に転化している。それ自体が、厳しい党内闘争を貫徹しながら闘い抜かれた07年決戦において切り開いてきた階級的地平の大きさを示している。

A 特に、首都圏総会において階級的労働運動路線を貫いた07年決戦における核心的地平を小ブル自由主義的解党主義者との闘争の中から「階級的団結論」を基軸とした「絶対反対論」「革命的指導者形成論」として明確な意識化に成功し、08年決戦における徹底的意識的適用によって、その発展の方向性を鮮明に提起できたことは、決定的な勝利と言える。

B 総会でも提起した様に、これは70年代以来の党が反帝反スタ党を死守する過程として内戦を貫徹すると共にDCとして切り開いてきた歴史的勝利の核心的地平に、青年―学生が真っ向から結びつき、自らの死闘的実践において切り開いてきた革命的地平の意識化であり、ここに断固として踏まえることこそ党内の不抜の団結を呼び起こし、これを動力として圧倒的階級獲得性を開示していくことが明確になったということである。

C 「DC特化論」に対するAD反対派、塩川一派、さらには松本の正に小ブル的反発―党のプロレタリア的規律からの自由の要求に対して、革命党はプロレタリア的な団結と闘いの中にのみあることを明確にし切ったのである。帝国主義打倒―プロレタリア革命を据えきることによって、労働者階級は真に団結し闘うことができる。そして、この団結した行動の外側から持ち込まれ、これを破壊するイデオロギーや運動は、いかに戦闘的仮象を取ってもブルジョア支配とそのイデオロギーに対する屈服に外ならないことを党的に明確につかみきった。08年決戦の緒戦において問われていることは、この階級的団結論の徹底した実践的適用に基づくその深化と発展である。

2.激烈な実践過程に突入した08年決戦

@ 体制内労働運動指導部、さらには小ブル自由主義連合―塩川一派との激突と決別は、実は闘いを求める労働者階級との活き活きとした結合の主体的条件を生み出している。この場合、9・29を切り開いた沖縄労働者階級と人民の闘いの核心的総括を深くかつ鮮明に捉え切った「イスト155」の沖縄県委員会論文を主体化することは決定的に重要である。簡単に押さえると「体制内労働運動指導部が、動かず、その制動がなかったところに12万決起があった。」「自分たち自身が既成指導部に囚われて、危機感をつのらせていた。」という展開がある。これは、我々に引きつけて考えた場合、決起の最後の制動者は、これまでのあり方を前提とする我々自身に外ならないということだ。08年緒戦決戦の最大の桎梏は、指導者としての自分自身に外ならないということなのである。

A 階級的労働運動路線の下で党として切り開いた「階級的団結論」に徹底して踏まえ、真に労働者階級大衆と活き活きと結合し、その闘いの階級的発展を切り開く最大の課題は、自分自身にあるということである。この点では、「指導部としての階級的怒り」を土台に「労働者の積極性ややる気を引き出せた時が勝利」という安田同志の闘争指導原理を徹底的に想起しなければならない。豊かさや創造性、発展性は、階級や大衆と切断された個人の狭い頭脳の中にあるのではない。優秀な指導者とは、この階級大衆の積極性を豊かに引き出しながら、その根底的自己解放的積極性に依拠して闘争を指導し、団結の強化拡大に意識的且つ強靱に転化し、勝利を準備していく者のことなのだ。答えは闘う同志の中に、そして階級大衆の中にあるのである。

B 例えば関西では、労働学校を通じた自己解放的団結の基軸的形成を水路に、職場における春季闘争の階級的爆発をかけた体制内労働運動指導部との激突をめぐり、まずもって同志間の厳しい討論が展開され、自治労大阪―兵庫―奈良の闘う結合が進んでいる。この中で兵庫の同志が主体的に立ち上がり宝塚市職50名を結集しストライキをめぐる学習会の成功を勝ち取っている。この過程で、塩川一派との新たな、そして決定的な決別―勝利が進んでいる。正に労働者階級としての具体的闘いをめぐって、塩川一派に対する真の打倒は前進していくのである。また、茨城県委員会でも07年決戦における体制内労働運動指導部との激突としての発展に対して、やはり何よりも古参党員が制動要因になっているのである。これに対する青年からの厳しい批判―打倒を通じてはじめて、現場組合員の積極性が生み出されていくという構造になっている。現場組合員の積極性と闘争心が引き出されたときにはじめて、決戦たり得る良い勝負になっていくのだ。我々は、過程の支配者ではなく、階級と共に革命に向けた意識的発展を切り開いていく主体的組織者なのである。それ故に決定的存在なのである。

C こうした労働者階級の指導部としての課題は、まだまだこれからなのである。08年決戦の爆発とは、やはり党の問題、党員の問題に帰着するのだ。革命的階級的指導者の形成に応じて階級闘争の爆発と革命の勝利は準備されていくのである。そうした意味では、自分自身を飛躍させていくと共に、革命的指導者を厳しくかつ活き活きと形成していくという意識的過程として08年緒戦の闘いはあるのである。強烈で不抜の革命的指導者群を形成することにこそ、今ひとつの核心的集約点があるのである。こうして、直接的現象的勝敗を突き破り、不敗の党が形成されていくのである。

3.四大産別決戦を基軸とする春季闘争の爆発へ!

@ F最新号における各産別委員会論文では、格段の前進があるが、労組交流センター総会議案書の検討において特徴的であったのは、各産別とも体制内労働運動指導部の裏切りや問題性が一般的に確認されているだけで具体的に何が激突点であり、何を巡って闘争するのかが打ち出し得ていないという共通点があったということである。現場における激烈な攻防に踏まえ、これを普遍的決定的攻防の一環として押さえ切り、全階級的に闘争を呼びかけることに成功していない。闘争現場の核心的死闘への肉迫がないところで体制内労働運動指導部の裏切りを云々しても、空を切り、労働者の怒りも、行動も呼び起こさないということなのである。その意味では、自治労委員会論文は今ひとつではないかと思われる。K現業から報告されている様な、民営化によって労働者が殺されている現実への激烈な怒り無しに「民営化絶対反対論」の重要性が確認される構造になっている様に思う。要するに怒りに踏まえた、激烈なアジテーションになっていないということである。行動を呼び起こさなければならないのである。こうした点から、全ての論文、記事、文章、発言を徹底的に深化させて行かなければならないと考える。階級指導部としての激烈な怒りに踏まえたアジテーションこそ行動を呼び起こし、団結を生み出していくのである。

A国鉄決戦
 こうした点では、「幕張事故」に対する「怒りが感じられない」という批判を受けて仁王立ちしてきた原田同志に学ばなければならない。第二次国鉄決戦は、日本階級闘争の基軸的決戦として歴史的勝利者としての動労千葉―動労総連合およびこれと結合した国労5・27被告団の不屈の団結と「1047名解雇撤回」を解体し総転向することによって、国鉄(JR)労働者の自己解放闘争の新たな敵となって立ち現れようとしている国労中央およびZDR・日共指導部との歴史的決着をかけた決戦としてあるのである。既成指導部の裏切りを階級的に徹底弾劾し、打倒することこそ階級の根底的怒りを解き放つのである。1047名解雇撤回闘争の解体とは、当該組合員に対する襲撃だけではなく、新たに立ち上がろうとするJR労働者に対する決起の抑止であり、襲撃なのである。動労千葉―動労総連合の「反合運転保安―組織拡大」春闘は、この第二次国鉄決戦の発展か解体かをかけた基軸的闘いとしてある。そして5・27は、同志達が自らの存在をかけて不屈に切り開いてきた革命的根底的切っ先である。この第二次国鉄決戦の帰趨と勝敗を決めていく根底的力は、中央指導部としての団結の中にあることを明確にさせよう。5・27は、米村問題をめぐって弁護団との対立が継続している。これは、第二次国鉄決戦の階級的内実と団結を問う問題であり、単なる分裂問題ではない。その意味で弁護士自身の真の階級移行と主体である被告との階級的団結を問う問題なのである。これを乗り切っていく過程それ自体が5・27をはっきりさせていく過程としてあるのであり、弁護士―依頼者の関係を階級的にうち破り、歴史的団結を形成することが勝利の原動力となるのである。被告―弁護団―支援の根本的団結を問う過程として進んでいるのである。1・23ZDR訴訟判決、3・13鉄道運輸機構訴訟判決を盾にした1047名解雇撤回闘争の解体策動を徹底弾劾する。4・1「ライフサイクル深度化」強行実施との闘いを呼びかけ、2・17集会の成功を勝ち取り、3・15ダイ改を迎え撃つ春闘ストを貫徹し、4月尼ヶ崎事故弾劾闘争に勝利しよう!この過程で委員会の不抜の団結を形成し、その下へ青年労働者の組織化を圧倒的に推し進めよう。(動労水戸裁判2・27判決……予断は許さないが、常識的には勝利判決濃厚であり、情勢に大きな影響を与える。)

B教労決戦
  「教師聖職論」や「教育実践論」は、主体の真摯さに関わらず、実は教育労働者としての団結を奪う歴史的役割を果たしてきた。これは、労働者家族としての子供達との階級的団結の外に何か人間的な関係が形成されるかのような幻想を生み出してきたのである。工場の門をくぐれば憲法はない現実と闘わないところでの、平和教育や人権教育は過渡的意義はあっても、そもそも分裂していたのである。労働者階級として体制と共に闘うことを抜きに、原理的に生きた教育が成り立つはずがないのである。自らの労働者階級として団結した闘いを抜きに、生きた関係が形成されるはずがないのである。「血債主義」も「糾弾主義」も自らの階級的団結と闘いからの逃亡であり、帝国主義の攻撃に対する階級としての屈服としてあることを鋭く見抜かなければならない。不起立闘争は、個人の良心の問題から階級的団結を形成する闘いとして明確に措定されなければならない。団結が問われているのである。教育労働者自身の、そして教育労働者と全階級人民との階級的団結をかけて、これを発展させるために不起立闘争は闘われるのである。自治労同様に、その団結の破壊によって、平和や人権、人間的連帯を教える教育労働者から、「義務、管理、動員」の先兵としての国家官吏への転換との激突点として「不起立闘争」があるということなのである。正に「戦争か革命か」をかけた今日的激突がここにあるということである。そしてイスト155で明確にされたように80年代以来の「日の君」攻防の決着点をかけて、「10・23通達」を巡る激突の階級的発展をかけて国鉄闘争と一体でこの決戦が闘われるのであり、9・29沖縄の階級的地平を真っ向から受けて08年不起立闘争は、闘われるのである。要するに極めて重大なチャンス情勢が切り開かれている中で闘うということなのである。三浦半島教組では、同時に組合選挙の過程に突入するが、細胞の団結と活性化こそが一切の帰趨を決めていくのである。指導部は、団結の形成者なのであり、いかなる闘いにおいても団結を総括軸に置いていくのである。小ブル個人主義的教師的限界性を指導部こそが突破し、動労千葉の地平を真っ向から貫徹しよう!そこに勝敗点があるのである。

C自治労決戦
 イスト155号「道州制と夕張問題」で現下の攻防の核心を捉えきろう。現下の民営化・現業解体攻撃との死闘は、自治体労働者の戦闘性と団結を根本から破壊する攻撃であると同時に、労働者階級人民と自治体労働者の関係の根本的転換として推し進められているのである。「地方自治」「生存権」の防衛者から、企業―国家の先兵として「義務―管理―動員」者になるということである。したがって、自治体労働者の団結の問題とはすなわち全労働者階級人民との団結の問題であるということである。この点でも9・29沖縄を真っ向から捉えきる必要があるのである。現業解体攻撃が、賃下げ、民営化、廃止攻撃として全国的に推進され攻防の火点となっている。体制内労働運動指導部と激突しつつ、現に激しく闘われているのだ。我々は、この全国の火花を革命的戦闘的転換点として燎原の炎に転換していかなければならない。怒りは渦巻いているのだ。そして、行政当局も体制内労働運動指導部も出口のない危機で、グラグラなのである。それ故に我々に密集した反動として攻撃を集中しているのである。全国の同志そして自治体労働者に、闘いを伝え、鼓舞激励し、全国的団結を形成する先頭に立たなければならない。今が最大のチャンスなのである。

D全逓決戦
 「郵政民営化絶対反対」路線の正しさは、発足即危機の爆発として歴然としている。この危機を階級的怒りの爆発に転化しないためにのみ、全逓と全郵政の組織統合=JP労組結成があることを見抜かなければならない。沖縄でも、ついにNTT労組本隊の同志が非正規労働者の雇用の問題で激烈に立ち上がり「104」を限りなく鼓舞激励したが、我が同盟の強さは、正規―非正規の革命的主体があるということだが、その根底的団結こそがJP労組支配を打ち破っていくということである。一人の問題を徹底して全体の問題として闘い、団結を形成していくということである。超勤拒否闘争は、仲間の事故、病気、けが、不当配転等々の責任が徹底して民営化にあることを据えて、防衛闘争に結合したとき真の威力を発揮していく。これも、動労千葉が明確にしてきた地平なのである。労働者の信頼と団結を形成し、これに依拠して闘い抜くことが出来たとき、それは既に体制内労働運動をうち破っているのである。拠点形成過程にある我々の24000人合理化絶対反対とは、職場におけるこうした闘いの構築無しには空語になるのだ。

E労組交流センター総会の歴史的勝利へ!
 以上のような四大産別決戦を基軸的に切り開きつつ、これと一体で各産別、地区党における根底的な前進を切り開いていかなければならない。平田一派との決別から、さらに塩川一派と決別する過程は労組交流センターそれ自体の階級的団結の基軸的組織運動として、根本的転換を迫っているということである。直接的にも11月集会での「労働学校建設」と「労働者共同センター」の推進軸であり実体的基礎は労組交流センターである。特に今回はMWLが参加を呼びかけてくれている。その分、絶対に失望させてはならないし、獲得しなければならないということである。我々のこれまでの展開領域と運動の狭さから党と実体的に何が違うのか、我々自身が明確でない点があるが、明確に違うのである。党が直接的に指導する大衆的労働運動団体なのである。例えば茨城県委員会では、交流センターは交流センターとしての労働者のアイデンティティーがあり、党とはイコールではないのである。イコールでしかない狭さこそが問題なのである。交流センター下の地区党とは、そうした飛躍をかけた組織方針なのだ。さらにさらに総会に向けた整理が必要だが、腹を据えた構えをお願いする。

4.「血債主義」「糾弾主義」と対決し、階級的団結論で闘う人民との連帯を強化しよう!

 

 KZRは、1・12〜13の拡中で「広島問題」は「党の内部対立問題ではない」として糾弾要綱をつくり全支部で学習会を行っていくことを決めた。茨城県連も本部方針で行くことを書記長が決断し、現闘に「反対するなら出て行ってもらう」と通告した。基本的考え方は、総会で提起した通りであり、変更はない。事態は、党が退かないことによって生まれている。KZRの路線的危機の総括無き党への「糾弾闘争」は、KZRそれ自体の歴史的危機である。時間が無くさらに十分な展開が出来ないが、総会議案については関西指導部の支持を得ていますので改めて学習をお願いしたい。ライブ版はより分かりやすいと思う。茨城県委員会地区総会方針も参考にして頂きたい。困難をより深い団結の形成に転化する決定的過程である。

5.08年春季闘争の爆発的展開を勝ち取り5月全国会議へ集約しよう!

(時間切れです。ご容赦を!)

INDEX
inserted by FC2 system