2・24広島差別事件についての真相報告集会のご案内

部落解放同盟全国連合会
委員長 瀬川博
大阪府東大阪市荒本862―2
電話06(6787)3018

 部落のきょうだいのみなさん。たたかう労働者のみなさん。広島で実に許しがたい部落差別事件が「マル学同」(マルクス主義学生同盟)と「革共同」(革命的共産主義者同盟)によってひきおこされました。部落解放同盟全国連合会(以下、全国連)は、来る2月24日(日)、大阪・阿倍野区民センターにおいて、この差別事件についての真相報告集会をひらきます。

 8月29日、広島でおこなわれた「マル学同」の合宿において、参加していた部落出身の学生Aさん(全国連広島支部青年部長)にたいして、「全国連は物取り主義だ」「住宅闘争がそうだ」なる悪罵があびせられるという、ぜったいに許せない差別事件が起こりました。

 Aさんは「仲間だと思っていた学生から一斉にいろいろな差別発言がこれでもかこれでもかと繰り返されたのです。ある種のショック状態におちいりました。そのひとつひとつが私の心臓をつきさしていったのです」と悔しさをにじませています。
 さらに許せないことに、激しいショックのなかから必死で事実確認をもとめたAさんにたいし、学生らの責任者であるNは電話で「糾弾は相手の人格を否定することになるんだよ(だから、やめろ!)」などと言い放ったのです。Aさんは「私と私の闘いが全否定されたような気持ちに襲われました」「差別され、糾弾を否定された部落民がどんな思いにさせられるのか、人間のハートで受けとめられない人は人間失格です」と訴え、「徹底糾弾で自己批判させる」と決意を明らかにしています。このAさんの訴えを直接聞いてください。そして、一緒にたちあがってください。

 また、この差別事件の悪質さを際だたせているのが、事実確認会への出席拒否です。私たちは、これまでの共闘関係から、「革共同」内部の努力で当然に自己批判がなされるものと期待していました。しかし、この期待は、ことごとく裏切られました。
 彼らは、まず、「革共同」の内部で設定された事実確認会を「会場の違い」をデッチあげ反故にしました。その後、10月15日におこなわれた全国連広島支部の第1回事実確認会では、「革共同」は開き直りの態度を示しつつも、11月15日に第2回目の確認会に出席することを約束しました。
 しかし、全国連広島支部との間で公に確認された、この事実確認会への出席を「革共同」は拒否してきました。今日まで、全国連が再三にわたり申し入れるも、出席を拒否しつづけています。1月には、自ら約束した「事実確認会ではない、学生・青年同士の話し合い」すら、直前になって拒否してきました。それどころか、恐るべきことに、「革共同」は「差別事件はデッチあげ」などと組織内外にふれまわっているのです。事実確認から逃げ回り、「デッチあげ」と言うに至っては前代未聞のことです。「革共同」は、日本共産党にも比すべき差別者集団になりさがった! 私たちは徹底弾劾せずにはおれません!

 ところで、今回の差別事件は、部落解放運動はもとより日本の労働者階級のたたかいにとっても、決して座視できない問題です。
 ご存じのように、いまや危機に立つ日本帝国主義は憲法改悪をたくらみ、侵略戦争の道にのめりこんでいます。飛鳥会問題いらい一段と激しさを増した「差別糾弾闘争は犯罪」「同和対策事業が諸悪の根源」という差別攻撃は、労働者階級を分断し、抵抗を根絶やしにしようとする攻撃です。日本の階級闘争の重要な一翼をになってきた部落解放運動をたたきつぶすという攻撃です。
 いまほど、部落民と労働者の階級的共同闘争がもとめられるときはありません。しかし、このときに、これまで共にたたかう戦列にあった「革共同」が、「住宅闘争は物取り」「糾弾は人格の否定」などと帝国主義者と同じことをしゃべり出したのです。ことは重大です。30年代のような日本の階級闘争の敗北を繰り返すのかどうかという問題がはらまれています。
 すべての部落のきょうだい、たたかう労働者は、広島差別事件徹底糾弾にたちあがり、差別・分断攻撃をうちやぶりましょう。部落解放運動を守りぬき、改憲と侵略戦争を阻止する階級的共同闘争の陣形を発展させましょう。真相報告集会への参加を心より訴えます。

2008年1月31日

          記
  広島差別事件についての真相報告集会
  とき  2月24日(日) ごご1時〜
  ところ 阿倍野区民センター(大阪市阿倍野区阿倍野筋4−19−118)
       大阪市営地下鉄・谷町線「阿倍野」駅からすぐ
       JR・天王寺駅から・徒歩約10分
       ※会場には駐車場がありません。車で来られる方は、早めに到着され周辺の駐車場へ。

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