首都圏活動者会議提起

08年4月6日/天田三紀夫

【1】 3・16闘争総括を1−3月闘争の基軸総括として確認しよう。

(一) 3・16基調報告は「世界は革命情勢だ」、この現実を全世界にむかって宣言した。「労働者の生きさせろ」の闘いは、必ず「生きてやる闘いになる」、そのために「労働者が世の中を取り戻すのだ」。そして「労働運動が階級的に爆発する」「一人の仲間の首切りを許さずストライキを打つ動労千葉のように闘う」と烈々たる基調報告が行われた。
 会場は、この基調報告に一点集中し「労働者は、革命のために、自分たちの解放のために、全世界の労働者と団結して頑張るぞ」と誓い合った。  この3・16精神は、戦闘的デモとなって爆発した。4名の逮捕攻撃は、自らに対する攻撃として参加者全員が新たな怒りをもってとらえた。団結破壊の大弾圧に対して警察抗議、職場、そして街頭での宣伝戦を徹底的に闘い3月28日に4同志を奪還したのである。
 この勢いは、3月30日の新たな三里塚闘争となって質量ともに発展した。さらに、根津公子さんへの解雇攻撃を粉砕する偉大な勝利を闘いとった。  そして4月3日法政大学入学式決戦から、サミット粉砕!全国学生ゼネストの闘いへ全面的に突入した。
 最末期帝国主義が金融大恐慌に突入し、断末魔の危機のなかでのたうちまわっている。この帝国主義をプロレタリア世界革命に転化するために全力あげて闘うという世界史的情勢が到来したのである。戦後革命運動史上最大チャンスの局面を迎えたのである。

(二) 以上のように1−3月闘争は、3月末から4月冒頭へ、驚くべき前進をかちとっている。そのためにも総括の中心に3・16闘争の全国的闘いをすえることが重要と思う。

 3・16全国闘争は、青年労働者学生がプロレタリア世界革命を実現する実践集団として自己を登場させ闘った偉大な闘争である。
 そこには烈々たる革命勝利への躍動感とまぶしいばかりの輝きがあった。労働者階級全体を獲得してやまない自信と確信があった。
 またこの息吹は、関西で、沖縄で、全国で共通する自己解放的闘いそのものであった。実践の全面的な教訓化を行っていきたい。

 3・16闘争は、階級的労働運動を白熱的に実践し、職場・生産点を攻防の基礎としてたたかいぬき必死でこじあけてきた。そしてついに一人の決起が職場全体をゆるがし社会全体をゆるがした。職場闘争の実践的展開は、階級的労働運動路線が、細流が奔流に発展する端緒をしめした。  これらの決起を支えたものは何か。それはマルクス主義であり動労千葉労働運動の実践であった。昨年「3・18運動」ともいうべき「労働運動の力で革命を」「団結の究極の拡大が革命だ」の鮮烈なスローガンは、ついに一年後に強力な物質化がおこなわれた。それは、このスローガンが2000万青年労働者の階級的魂をとらえたからである。  ワーキングプアの現実は、存在そのものが革命的である労働者階級であることを示した。そして青年労働者の革命性を徹底的にとらえかえした。日々生きることが闘いとは、職場の怒りと街頭での怒りは一体なのである。職場生産点での闘いは街頭においても直ちに根底的怒りとなる。この青年労働者の現実をしっかりとらえることが重要である。

 3・16闘争は、イラク反戦5周年のなかで帝国主義の侵略戦争へ怒りの爆発として闘われた。帝国主義現代世界がまさに断末魔に危機にのたうちまわり、最末期帝国主義として金融大恐慌に突入するなかで闘いとられた。革命的情勢の急接近情勢に対して革命を対置し、プロレタリアートが社会の主人公であることを宣言した。5年間のイラク反戦闘争をめぐる党派闘争は革命的分岐をつくりだし、3・16闘争がイラク反戦闘争の最大の闘いになった。
 そして、11月労働者集会派の反戦闘争の階級的質の高さが支えた。「ずばりと物をいう勇敢な学生たちを誇りにしている」「確固たる立場に立って組織化していくことがいかに重要であり決定的か」(アーリーン・イノウエ)、「労働者を男性と女性、正規職と非正規職、人種と民族でバラバラにしようとしても、われわれを阻むことはできない。韓国と日本の労働者の連帯は、労働者の国際的連帯の礎となる」(民主労総ソウル地域本部)等々と烈々な国際連帯と階級的原則の闘いをアピールしている。

 3・16闘争は、全世界の階級闘争と連帯し、日本階級闘争を最先頭で担う労働組合と闘う労働者を結集してかちとられた。
 動労千葉と動労総連合は、08年春闘をストライキ闘争で決起した。動労千葉の結節環的決戦のストライキ闘争への決起は、全駐労ストライキ、北教組ストライキ、11月集会派の数々のストライキ闘争への決起として発展した。
 ストライキ闘争の復権が意識的に闘われているのである。この動労千葉の存在と闘いは、最末期帝国主義の新自由主義攻撃と闘い勝利してきた地平で闘われた。さらに青年弁護士の決起であり、教育労働者の決起であり、労農同盟をかかげた反対同盟の決起となって闘われた。
 3・16闘争は、まだまだ端緒かも知れないが、全参加者が職場で組合で自己の決起を通して必死に組織して情勢を切り開いた。

(五)3・16闘争を実践の深部で支えたものは何か。

 第一は、“階級的団結論”である。
 階級的団結論は、マルクス主義と動労千葉労働運動の実践を開始した青年労働者学生が、階級的団結論は動労千葉労働運動のなかに実践的に存在していることを確認し貪るように主体化した。そして今日、1月新年活動者会議提起でさらに位置づけをはっきりさせた。階級的団結論は、闘う労働者の普遍的武器として確立したのである。

 階級的団結論は、労働者階級への圧倒的信頼を前提にしている。隣の労働者を闘う同志として措定している。そこには、賃労働と資本の非和解性のなかで必ず労働者は決起するという確信がある。他方で階級的団結論は、労働者をずたずたに分断し極限的労働を強制し労働者階級の団結を破壊する帝国主義(資本主義体制)に対する根底的怒りを醸成する。そのなかから労働者階級が階級的に団結して社会の主人公として自己を登場させることを明示する。

 警察権力の大弾圧を受けている青年労働者学生が、弾圧を養分にして、警察権力への怒りを弾圧の拡大へと転じて決起した。階級的団結論は、帝国主義の攻撃、大学当局の攻撃に対して、闘うことで団結は拡大することを実践的に示した。弾圧をあいまいにしない、職場で暴露する、宣伝する、階級的団結論のもとで弾圧粉砕闘争の全く新しい地平が戦取されている。この階級的団結論は、星野同志奪還闘争を最大のエネルギーにしている。何故なら不屈の革命家を33年も獄中にしばりつけることは最大の団結破壊攻撃であり絶対に許せないからである。

 階級的団結論は、階級的共同性を獲得する闘いである。帝国主義は労働者を労働力商品として徹底的に人間性を剥奪し、労働者の存在を全面的に否定して分断する。この資本主義の攻撃と闘う武器は、人間性の奪還であり、社会の主人公として階級的任務の鮮明化であり、そのための階級的共同性を奪還する闘いである。
 そしてマルクス主義のみが真に階級的団結・労働者階級解放闘争の武器であることをはっきりさせた。
 このように「労働運動の力で革命を」「団結の究極の拡大が革命だ」を実践する階級的団結論は、マルクス主義を甦らせたプロレタリア世界革命の実践綱領である。プロレタリア独裁を実現する団結論なのである。

 さらに“階級的団結論”を中軸に“絶対反対論”と“組織拡大論”の関係をはっきりさせたい。まさに、“絶対反対論”は、その勝利を実現するために仲間の拡大を求める、団結を徹底的に求めるのである。“階級的団結論”と“絶対反対論”は一心同体であり、“階級的団結論”と“組織拡大論”も一体である。団結論を労働者の階級的魂として闘うならば必然的に組織拡大に発展する。動労千葉労働運動の歴史は、このことをはっきりと示している。

 第二は、階級的労働運動の白熱的実践の価値創造性である。
 3・16を組織化する青年労働者の決起は、職場闘争を闘うことが階級的団結の魂になっている。職場闘争を闘うことで全世界の労働者とつながっていることを実感して闘っている。従って一人の決起は偉大な決起であり孤立感はない。また、そこには資本・体制内派との折り合いはない。その決起は動労千葉労働運動の勝利の確信にみなぎっている。動労千葉労働運動をさらに深めていくことが前進のカギである。

 第三は、プロレタリア性の刻印、プロレタリア独裁論の確立へ。7月テーゼの徹底した実践がさらに激しく求められる。
 新自由主義攻撃と闘い勝利した動労千葉労働運動の地平を決定的に確認する。  部落解放闘争と三里塚闘争で突破すべき課題は、プロレタリア運動の全面的な発展である。プロレタリア運動のなかにある、闘いへの吸引性、結集性、決起性である。労働者階級が特殊的階級である自己を解放する道は、プロレタリアート独裁を闘いとることである。われわれはプロレタリアート独裁の二つの経験をもっている。それはパリコンミューンとロシア革命のソビエトである。ブルジョアジーと闘いブルジョア的占有を粉砕することはプロレタリアート独裁の確立である。この労働者(労働者農民兵士)権力の支柱は労働者の利益を守り解放をもとめる権力であり、それは労働組合なのである。現在的には階級的労働運動の発展である。

(六) 階級的労働運動路線の白熱的実践は、3・16闘争を頂点的勝利として闘いとったが、その闘いは、全戦線に及んで白熱的実践として闘いとられた。

 第一は、第二次国鉄決戦の全面的な前進をかちとるために、今までの全ての闘い方の自己批判的整理と打破が求められた。
 動労千葉労働運動を確認すればするほど、その対極にある国労5・27裁判闘争の現状の革命的打破が求められた。直接的契機は、塩川一派に脱落・逃亡し決めた事務局員YNの扱いをめぐって問われた。一部弁護団はYN擁護に終始した。
これは一部弁権団の裁判闘争方針をめぐる内容そのものの後退であり、国鉄労働運動全体、とくに動労千葉労働運動の発展、1047名闘争の前進とは全く相容れないものなのである。2・22被告団総会で弁護団全員の解任を行い、新弁護団体制のもとで、4月25日第一回公判への闘いが開始されている。現在の国鉄労働運動をめぐる司法の反動判決と、1047名闘争解体攻撃下で、5・27裁判闘争の位置はますます高まっている。

 第二は、教労先頭とする不起立闘争、全逓、自治体の4大産別決戦への決起である。  根津公子さんの「日の丸・君が代」不起立闘争決起は、03年10・23通達を粉砕し都教委と真っ向から激突して闘われている。根津さんの決起は、教育労働者の団結を取り戻す闘いとして、闘う団結を拡大していく闘いとして、“教え子を戦場に送るな”の実践として、戦争協力拒否の国際主義の闘いとして、改悪教基法・改憲攻撃と阻む闘いとして闘われた。
 〇〇教組の組合権力闘争で教訓化すべき課題は何か。日教組本部打倒!〇〇教組の闘う権力樹立の闘いは、体制内指導部を打倒する激しい主流派として画然として転換をかけて闘われた。また青年教育労働者との階級的結合の飛躍をかけて闘われた。そして動労千葉労働運動の365日の実践を職場生産点で実践することが勝利への道であることを示した。敢えていえば、細胞での階級的団結論にもとづく日々の実践の路線的深化の爆発的開花への組合権力闘争への挑戦である。
 そしてついに東京のど真ん中でわが同志の処分を引き出す不起立闘争が今年闘われた。この闘いは都教委を徹底的に追いつめ、何と再任拒否の攻撃をかけてきた。これと断固対決し闘いが開始されている。
 さらに、医療・福祉労働者委員会、合同・一般労組委員会の結成をついにかちとったことは画期的地平である。

 第三、日弁連会長選挙闘争への総決起で、司法制度改革反対の10年の闘いと、青年弁護士との結合、とりわわ「司法制度改革と新自由主義攻撃」の現実を暴露して、絶対反対派として巨大な闘いのうねりをつくりだした。
 文字通り労働運動路線の白熱的実践を地でいった前進をかちとった。

 第四は、1−3月闘争は、同志会一部指導部の腐敗と「広島差別事件」のねつ造と闘い、戦闘的部落解放闘争の拠点を西郡のなかに断固として構築した。住宅闘争をもって部落解放闘争の不屈の闘いが開始された。この闘いの拠点建設の意義を決定的に確認したい。

 第五は、三里塚現闘の再建の闘いと、新たな三里塚闘争を労農同盟論の確立をかけて闘ってきた。そしてその第一歩を築いたといえる
 三里塚闘争は、日本の労働者階級にとって共同の財産であり、闘いの橋頭堡であり、反戦闘争の拠点である。三里塚闘争は、全世界に鳴り響いた闘いである。
 三里塚闘争は、農民が闘ってきたが、プロレタリアートの闘争として、動労千葉と革共同が共に闘い守り抜いてきた。日帝があれだけの総力をあげても完成させることができない。この闘いのすごさである。三里塚闘争がここまで勝利してきたのは、反対同盟自身が労働者階級との連帯、動労千葉との連帯をかかげて闘ってきたからである。動労千葉こそ、分割・民営化という最大の国策を破綻させてきた闘う労働組合だからである。
 プロレタリアートこそ唯一の革命的階級である。農民は、このマルクス主義の現実をわかっている。プロレタリアートが革命に決起していくことが、全階層にとっても決定的なのである。

 総じて、1−3月闘争の前進は、11月労働者集会派の闘いとして4−5月闘争からサミット決戦への突撃路を切り開いた。

(七) 1−3月決戦は塩川一派を圧倒的においつめ前進をかちとってきた。  「党の革命」を断固推進し、分岐を促進すること、このなかに勝利の道があることを示した。
 塩川一派を、階級的労働運動の白熱的実践、四大産別決戦の前進で追いつめた。そして動労千葉労働運動への敵対者としてさらに純化を強制した。
 極めつけは、青年労働者学生の闘いに徹底的に敵対していることである。
 そうであるが故に、必死で延命するために三里塚闘争破壊、100万陣形破壊にのりだしている。彼らの反動性は、プロレタリアートの特殊階級的解放が全社会の普遍的解放になることを認めない、反マルクス主義集団へ転落である。

 塩川一派は、ニセ「革共同通信」(4月1日、第6号)で「広島差別事件に対する自己批判」を掲載した。この自己批判文は、あらゆる意味で許しがたい。それは、塩川一派が「党の革命」を労働者同志の蜂起として新指導路線・階級的労働運動の路線問題として総括することを拒否し敵対し、与田と同志会一部の別働隊として登場することを選択したことだ。そこには階級的パトスの片鱗もなく、弾圧に対する略式起訴への屈服、動労千葉労働運動へ敵対と体制内労働運動へ純化、既成大衆運動へもぐりこみ、歴史を40年前に戻して喜々としているという見るも無惨な破産である。
 4−7月決戦で塩川一派をさらに政治的組織的運動的においつめ解体していく闘いを強化しよう。

【U】 金融大恐慌の時代への突入と労働者階級の任務。

(一)時代認識
 ついに帝国主義の基本矛盾の全面的爆発の時代が到来した。われわれは、この現実に全身からわきあがるような緊張、喜び、高揚と革命たぐりよせ勝利する実践的決意を新たにしている。
 29年恐慌以来の金融恐慌の本格的はじまりの情勢のもとで、米帝は必死で金融危機の恐慌化の全面展開を阻止・防止しようとしている。しかし、崩壊したバブルを押し返すことはもはや出来ない。超低金利をさらに遮二無二すすめる、あるいは財政赤字の膨大化を無視して財政投入に走るかもしれない。
 しかし、どれもこれも現在の原油高・資源高の情勢と過剰資本・過剰生産力の状態のもとで、急速なインフレ化をもたらす。しかもこのやり方は短期日のうちに破綻し、急激な金利引き上げしか対応策がない情勢を生みだす。金融危機が経済大恐慌へと発展することは不可避である。
 ドル暴落は、米帝への不信と米帝依存の不安に抗しきれなくなっている結果である。ドルは下落・急落を繰り返しながら、一定の政治的・軍事的・体制的危機の深化・激化のプロセスで、劇的に暴落過程に突入していくことは不可避である。
 そしてドル資金の、日本・中国・欧州あるいは産油国からの流入という国際資金循環は、半ば崩壊が始まっている。
 現在の国際資金循環は、残存スターリン主義・中国の資本主義化政策とその一定の物質化を帝国主義体制の一角に組み込むことでなりたっている。しかも中国バブルの崩壊が迫っているなかで、この世界体制のなかでの中国バブル経済の爆発的崩壊と米国の国内的金融恐慌の激化が結合するとき、ドル体制は真に根底から崩壊する。
 それは帝国主義の利害対立の米帝的調整を崩壊させ、帝国主義間の力と力の対決の激化へと進み、ドル体制は完全に崩壊するのである。

 具体的に
 @米10大金融資本のひとつベアー・スターンズの破綻を頂点とする、巨大なサブプライムローンの損失状況。
 Aヨーロッパ主要機関の巨額なサブプライム関連損失状況
 B「最弱の環」日本帝国主義のサブプライムローンの打撃
 C住宅バブル大崩壊の現実。
  ・住宅着工件数
  ・住宅差し押さえ件数
 D雇用統計(非農業雇用者数データ)  *恐るべきマイナス化

(二)争闘戦激化
 このドル体制の崩壊、争闘戦の激化は、必然的に帝国主義戦争(侵略戦争、世界戦争)へとつながる。そしてこの動きはすでに百パーセント始まっている。イラク侵略戦争を基軸に、アフガニスタン侵略戦争の再激化、イランへの侵略戦争の拡大の執拗な動き、パキスタンの戦争国家化の進展、北朝鮮侵略戦争への不断の動き、中東・パレスチナへの恐るべき激化等々を分析すれば明らかである。
 このなかでイラク侵略戦争は、最大の基軸的意味をもっている。
 今日のチベット情勢〔残存スターリン主義・中国の民族圧殺攻撃への歴史的反乱〕は、また現在のイラクを基軸とする労働者階級人民の決起と固く結合して闘われている。このチベット人民の決起は、イラク、アフガニスタン、パキスタン、ビルマなどの情勢へ逆流する。さらには中国国内の労働者・農民の蜂起の情勢と結合することになる。
 またチベット人民の決起は残存スターリン主義中国による、差別と抑圧、搾取・収奪への反乱である。これは必ずや中国バブルの大崩壊へとつながる。

(三)労働者階級の世界史的決起
 全世界の労働者階級が戦後史を画する新たな階級的決起へと突き進みつつある。サブプライムローン問題は他ならぬラティーノなど移民労働者、そして黒人労働者を食いものにして、おそるべきバブルに発展した。そしてバブルの崩壊とともに彼らから住宅を奪い、街頭に、キャンプに追いやっている。
 イラク侵略戦争のための募兵活動のおそるべき内容。帰還兵のホームレス化強制を見よ。
 サブプライムローン危機爆発→不況化→労働者階級へのリストラ・失業・「二重賃金制」などの嵐のような攻撃が開始されている。全労働者階級を貧困・格差の地獄へ追い落としている。これにたいする歴史的なプロレタリアートの反乱がすでにはじまっているのだ。
 支配階級の分裂も拡大・激化している。「支配階級もいままでどおりやっていけなくなり、彼らの分裂的行動がプロレタリアートの革命的反乱の決起を増幅する……」→大統領選挙の分裂ぶり。
 この米帝の国内情勢は、本質的に日帝でもEU諸国でも基本的に同じなのだ。日帝自身、米帝国内に負けず劣らずの大破綻・大危機におちいっているのだ。

(四)日本帝国主義の未曾有の政治危機、福田打倒・日帝打倒へ。
 福田は末期的危機である。ある種昨年の参院選挙前の情勢からさらに数段激しい危機情勢にある。すでに階級の怒りは爆発している。消えた年金、ガソリン税問題(税収体制全体の崩壊)、日銀総裁空席は、旧来のままではやっていけない支配階級の分裂を示す危機そのものである。まさに革命的情勢そのものである。
 さらに4月から年金・医療制度改悪の負担拡大。物価の軒並みの値上げ、それは春闘が賃上げとなっていない怒りとも結合している。秩序をぶっこわしてかまわない怒りであり、今までどおりやっていけない階級的革命的怒りと決起に圧倒的に転ずるものである。  さらにサブプライム問題による世界金融恐慌の危機に対して、日銀総裁が空席であることもすさまじい危機である。

(五)階級的労働運動の怒濤の前進で勝負する。
 革命をめざし、革命を求める労働者階級の決起の爆発によって、一挙に階級情勢は革命が白熱的に爆発する情勢へと転化する。
 アメリカ
 ヨーロッパ
 韓国
 イラクを先頭とする労働者階級の決起
 日本階級闘争の必死の前進がいっさいを規定することを自覚して闘おう。

【V】 4−5月、6−7月サミット決戦から11月労働者集会へ

(一) サミット決戦は11月労働者集会にさきだつ国際連帯闘争である。階級的労働運動の爆発かけてたたかいとろう。首都と札幌で労働者大集会をたたかいとり、全世界の労働者階級の怒りを帝国主義に叩きつけ、アピールしよう。
 サミットのテーマは、恐慌対策、環境問題、戦争問題、農業問題、治安問題の5つだ。米帝を先頭にこの5つのテーマ全てに対して帝国主義者は生き残りをかけて争闘戦を展開する。
 恐慌対策と称して、昨年12月以来の米、EU、日帝は、世界経済の信用収縮のなかでなりふりかまわず資金を投入した。しかしますます事態は、金融大恐慌へ本格的に突入する以外にない。世界的な取り付け騒動が始まろうとしているのである。いや、サミットへ向かう過程自身が本格的な恐慌へ突入する過程だ。
帝国主義には対策が取れない。帝国主義は必死ののりきりにあがこうとするが、それは、大恐慌の下での労働者階級への階級的決起をうながすだけである。
 環境問題こそ、帝国主義争闘戦の場である。帝国主義は、環境を破壊し、地球を破壊し、人類を破滅させようとしている。これが帝国主義の姿だ。労働者階級にまことしやかにいってくることは何か。環境問題の解決のために生産性向上といって、労働者階級への首切り攻撃を強めるだけである。
 環境問題は帝国主義にとっても致命傷。この問題だけで革命やってもいいのだ。ここまで地球をぶっ壊されて、革命やらないのはおかしい。ここまでなるまえに打倒していないから、延命したからこうなった。環境問題で、世界から労働者階級人民がサミットに押し寄せようとしている。
 まさに米帝が、イラクを先頭にしてアフガニスタン、イラン、北朝鮮と世界戦争に突入しつつ、石油と資源の分割戦へ突入している。
 農業問題は、貿易自由化、FTA、EPA問題。帝国主義の経済圏形成問題である。他方でそれは、労働者階級が団結していくのを全面的に破壊する団結破壊攻撃である。労働者の団結を破壊し、労働者と農民の団結を破壊する攻撃として農業問題が論じられる。ブルジョアジーの言うとおりやったら、日本の農村は完全に解体させられる。徹底的に反撃ののろしをあげる。
 治安問題。世界は革命情勢。治安弾圧で、日本の労働者階級の決起を弾圧しようとしている。ブルジョアジーは、革共同の階級的労働運動がすごい路線であることをわかってきた。階級的労働運動の白熱的実践こそが勝利への道である。

(二)第2次国鉄決戦へ本格的に突入しよう
 第二次国鉄決戦は、3つの矛盾でのたうちまわるJR体制を根本からひっくり返し、平成採を獲得し、動労千葉を軸に国鉄労働運動のなかに階級的労働運動の旗を断固拡大させる決戦である。
 1047名闘争団はどこから生まれたのか。それは90年3月の「清算事業団からの2度目の解雇攻撃」に対して、89年12月、90年1月、90年3月の3波のストライキ闘争で、90年3月を迎えうって登場した。4月1日清算事業団の労働者が闘争団、争議団を結成し、1047名闘争団が誕生したのである。
 この力を基礎にして「新しい潮流運動」を全国につくる闘いを決断し、「全国にはばたこう」路線をうちだした。
 5・27被告団の闘いは、新たな国鉄闘争の決定的合図となった。2000年5月に出された「4党合意」は「政治解決」と称して国労の全面的屈服を迫るものであった。その核心は「JRに法的責任はなし」を国労に認めさせるものであった。これは絶対受け入れられない。2000年7月臨大は、闘争団の総決起で大会は休会した。02年5月27日の臨大は、「4党合意」に絶対反対し裁判闘争を闘う闘争団を査問委員会送り、権利停止の処分を行った。これに対して全力で大会参加者に説得活動を行ったのが、5・27被告団の行動だったのである。こうしたあたりまえの決起にたいして国労本部が国労の組合員を権力に売り渡したのだ。
 国労本部は、さらに政治解決路線で、全面的に裁判闘争に逃げ込んだ。
しかし、3月3日の鉄道運輸機構の判決は、90年清算事業団解雇は不当でないと居直り、すでに時効になっていると門前払いするとんでもない反動判決である。4者・4団体の和解路線の完全な破産である。
 まさに分割・民営化攻撃は、このように「政治解決路線」「和解路線」が完全に破綻する中で、あらためて5・27被告団を先頭に動労千葉の闘いと一体となって第2次国鉄決戦に決起する決定的な情勢をつくりだした。
 4・25の5・27再開第一回裁判闘争から、4・26尼崎事故3周年の現地闘争を闘いとり、第二次国鉄決戦の前進をかちとろう。

(三)革命の立場から最末期帝国主義に対して階級的労働運動の白熱的実践をたたきつけよう。
 動労千葉は、80年代の新自由主義攻撃、分割・民営化攻撃に対して組織をあげてストライキ闘争に決起し勝利の地平を獲得した。その核心は、労働組合の闘いの総括軸を組合員の団結をすえきってたたかいぬいたことである。
 学生運動は、06年3・14弾圧以来、45名の大弾圧を敢然とはねのけて闘った。300万学生への弾圧として、だからこそ300万に団結を拡大する闘いとして実現して勝利してきた。
 今日、平成採への攻撃と党が一体となって闘う、郵政民営化絶対反対の全逓労働者の超勤拒否闘争と己が一体化する、また民営化攻撃で職場がずたずたにされている自治体職場、過労死寸前の教育労働者、サービス残業、雇い止め攻撃を自らにかけられた攻撃として激しく反応する。この階級的立場とは何か。
 それは、職場に公然たる団結形態を出現させることである。職場・分会・支部会議、残業・超勤拒否闘争、ストライキ闘争。また、この闘いは体制内労働運動指導部との激突と勝利を通して発展する。
 これらは全部、労働者の結束、連帯、団結の表現形態である。労働者は、これらの共同の闘いを通じて、無形の団結を公然化し、短期間のうちに公然とした団結を実現させる。労働者は、職場闘争委員会を設立し、それが労働者の団結の一時的中心となる。また、ストライキは、この無形の潜在的団結が、有形の公然とした団結となって闘う。ストライキこそ労働者の団結のもっとも突出して表現形態である。ストライキは、労働者階級が団結を実現する重大な一歩となる。ストライキ闘争の発展は、このような一時的な団結形態が恒常的な団結形態にとってかわるのである。
 階級的労働運動の白熱的実践は、1−3月の闘いの決定的総括的深化を求めた。それは、プロレタリア革命の立場から革命に向かって職場・生産点の闘いを決定的原点にして闘うということである。

(四)7月テーゼの全面的物質化かけて4−7月決戦を闘おう。
 糾弾主義・血債主義は、恐るべき反マルクス主義的に純化している。労働者階級を糾弾の対象とする運動は、実践的には動労千葉労働運動の全面的否定となる。戦後労働運動の最高の到達地平は、60年三池闘争である、さらに75年のスト権ストであるといって恬として恥じない腐敗した姿をさらけだしている。糾弾主義・血債主義は体制内労働運動であり、労働運動破壊攻撃である。
 糾弾主義・血債主義は、帝国主義の対スターリン主義対決政策と新自由主義攻撃のなかで、スターリン主義の崩壊に対する屈服として生まれた。それは帝国主義のスターリン主義崩壊=マルクス主義崩壊の攻撃への屈服であった。
 他方で、新自由主義攻撃は、全面的な階級の分断、団結破壊と、戦後的権利の剥奪として進行した。これらの攻撃に屈服し、労働運動と労働者階級への絶望として生まれたのである。
 階級的労働運動路線は、血債主義・糾弾主義と闘い粉砕することで前進する。4−7月、部落解放闘争、入管闘争、沖縄闘争は、血債主義・糾弾主義の息の根を止める闘いとしてやりきろう。

(五)階級的労働運動路線の発展をかけて統一戦線をたたかいとろう。
 まさに今、突破しなければならない課題は、階級的労働運動の発展を妨害するいっさいの動きと非妥協的に闘うことである。日本の革命運動は明確にプロレタリア革命をかかげて闘う新しい段階に突入した。革命のなかに戦争を阻止する力がある。革命のなかに労働者階級の自己解放的決起がある。世界金融大恐慌と戦争への突入は、プロレタリア革命を実現する労働者階級の組織的実践と一体的に進む。プロレタリアート独裁への徹底性を確認し、体制内派としての染みついた思想を自覚的に解体して進むことが求められる。すでに実践的に突破しつつあることを徹底的に学びきろう。

【W】 プロレタリア世界革命への不抜の団結と突撃力をもって革共同建設をかちとろう。

(一)マル青労同1000人、マル学同1000人建設を実現する。
 プロレタリア革命の火柱はマル青労同1000人建設、マル学同1000人建設にかかった。この闘いは、既存の組織形態を打倒しのりこえる闘いである。青年労働者学生が日本革命の指導部になるたたかいである。20代、30代の同志が革共同の中心にすわる闘いである。そのような時代をついに実践的に切り開いた。世界革命の先端でプロレタリア日本革命を闘いとる。闘うことで団結を拡大しよう。弾圧を養分にして団結を拡大しよう。

(二)労働者同志の階級の指導部への大量の形成。
 階級的労働運動の本格的前進は、全国の労働運動の指導部であり、かつ革共同の単一の中枢的指導部として統一される労働者指導部建設を通して成し遂げられる。この闘いは、イデオロギー的路線的組織的一致をかちとる激しい闘いを求める。

(三)常任体制について
 革共同の常任集団の任務は何か。それは、労働者同志と一体となって権力・資本と闘うことである。さらに、その勝利をかちとるために全面的な常任集団の階級移行をかちとることである。その立場から常任として政治的組織的任務を果たすことである。このことを断固確認し実践しよう。

(四)全国単一の地区党建設を
 地区党は、階級的労働運動の白熱的実践を闘いとる場であり、それは地区の労働者階級の日常的団結組織である地区労的機能を不可避に要求する。地区労建設の闘いは労働学校の開催と結合するときにいっそう爆発的前進をかちとる。
 また、地区党は、民族差別や部落差別など帝国主義のいっさいの分断、団結破壊と闘い、被差別・被抑圧人民をプロレタリア革命の普遍性のもとに地区党への結集をかちとり、国際主義の単一の労働者党建設への発展をかちとるものになる。
 さらに、地区党こそ共産主義社会建設へ〈党・労働組合・ソビエト〉の柱のひとつになり、プロレタリア独裁の直面する困難のいっさいを引き受け、過渡期社会から国家の死滅にいたる全課程を意識的に闘いとっていく中心にすわることである。
 そのためにも、労働者党は、労働者階級の階級意識と階級的団結と階級的実践の、最高の意識的結集体であることを確認し、中央委員会と細胞建設論のもと、会議・機関紙・財政の党活動の三原則をひとりひとりの不可欠な生命活動として確立しよう。

(五)マルクス主義=労働者階級解放で全党を統一しよう。
 マルクス主義は、労働者階級解放の武器である。それは実践の武器であり、実践で総括される。
 プロレタリアート独裁を闘いとる党の革命は、プロレタリア世界革命の文字通り前夜に突入するなかで、徹底的な自己批判=相互批判を求める。それは、労働者階級解放闘争の根底性から要求される。変革を拒否したときに塩川一派に転落するのだ。全党は、階級の大地に自己をおき、変革・自己変革を革命家として生きる糧としよう。

 最後に、1−3月決戦の決定的前進を確認し、11月労働者集会一万決起を断固実現するために、4−5月闘争、6−7月サミット決戦へ吶喊しよう!

 

〈以上〉

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