密集せる反動を粉砕し
党の飛躍をかけ、11・2労働者集会1万人結集の実現を

(報告者=田中康宏)

《はじめに》

1.革命情勢の急速な接近と11月労働者集会の位置(革命情勢論)

(1)帝国主義の最後の延命策としての新自由主義政策とその崩壊 @一個の社会として成立する条件すら失った最末期帝国主義と、その世界革命への転化にかかわる世界史的認識としての新自由主義論。
――反帝反スタ世界革命の現実性
Aあくまでも実践的立場にたって、三つの契機を一体的にみすえきること * 《支配階級》:金融大恐慌への本格的な突入。帝国主義の血液たる基本的な金融システムそのものの根底的破綻、基軸国帝国主義アメリカにおける実体経済の本格的崩壊の始まり、全世界的なインフレの爆発、中国バブル崩壊、残存スターリン主義国をも含む世界再分割戦の本格的激化、最弱の環日帝、……。
* 《労働者階級》:自らの「墓掘り人」たる膨大な労働者階級とその闘いを生み出した新自由主義政策。国際階級闘争の未曾有の分岐・高揚局面の到来――とくに、国際連帯(国際階級闘争、民族解放闘争)論、労働組合論における綱領的深化の視点の決定的重要性
* 《革命的前衛党》:階級的労働運動路線と塩川一派の逃亡、階級的団結論を軸としたマルクス主義の復権・再獲得。
B新自由主義攻撃と、戦後日本階級闘争(労働運動)の決定的到達地平としてのDC労働運動
(2)レーニンの「三つの指標」(「革命情勢の前夜」規定)と「三つの義務」
@三つの指標
* 古い支配の方法はすでに崩壊し、新しい方法は確立されていない
* だれもが現状の変革を望んでいる
* 労働者階級が自発的に行動を開始している
A三つの義務(「全ての社会主義者の、もっとも議論の余地のない、そしてもっとも基本的な義務」)
* 革命的情勢勢が存在していることを大衆の前に明らかにし、その広さと深さを説明し、
* プロレタリアートの革命的自覚と革命的決意をよびさまし、プロレタリアートをたすけて革命的行動に移らせ、
* 革命情勢に応じた組織(党)をつくりだす
Bこの提起(1915年)を前後するレーニンの火をはくような実践、歴史的教訓と呼吸する中から核心をつかみとることの決定的重要性――マネクス主義と実践
Cレーニンの提起と、階級的労働運動路線の白熱的実践(党の革命)の今日的意味
(3)革命情勢(金融大恐慌情勢)下における階級闘争
――改めて、われわれが「世界は革命情勢だ!」という時代認識を確立したことのもつ意味について
@時代の特徴は、革命の立場にたちえないすべて日和見主義勢力の帝国主義反動への屈服、社会排外主義への転落、そしてその野合を急速に進める。密集せる反動。この反動は革命への敵対という一点においてリアリティをもつ。これを打ち破ったとき、情勢は真の意味で革命情勢となる。
* 塩川一派の逃亡と転落を契機とした密集せる反動の総結集
―― 一切の焦点が、反NC、反DC、反11月集会に(後述)
* 攻防の火点での反動の密集――国鉄、改憲、三里塚……。
A革命的情勢とは、一方では、すべての日常的スローガンの中に革命の火種が弁証法的内在する情勢。経済闘争と政治闘争、経済的ストライキと政治的ストライキの不可分の関係で結合する。他方で、革命に対する国家権力の剥出しの発動――権力問題が最大の焦点となる時代。
Bそして革命の現実性を具体的に媒介する党の存在が決定的な意味をもつ。 Cこの間の国際階級闘争の特徴について
* 新自由主義による「普通以上の貧困と窮乏の激化」、社会的連帯、共同性、団結の極限的破壊と抑圧を背景とした全世界的総反乱
* 激しい分岐・衝突と高揚、ストライキの復権
・ とくに、ILWUメーデーストの教訓とアメリカ労働運動
・ ヨーロッパ、アジア等での賃金反乱の意味
* 真の階級政党の不在と渇望
・ 特に韓国労働運動が直面かる課題と、民主労総ソウル本部との討議について
D日本における巨大な変化の始まり
* 共産党の党勢増加情勢をどう見るのか
* 漁民、農民、運送業界等のストや「危機突破」総決起大会
――生きて行けない現実の本格的な始まり/1930年代の教訓 * 「蟹工船」ブーム、「秋葉原事件」……
E帝国主義の危機が一切を加速させる

2.われわれの到達点と課題

(1)階級的労働運動路線と塩川一派の逃亡
@塩川一派逃亡の物質的根拠
――階級的実践、革命そのものからの召喚
Aマルクス主義の革命的核心のことごとくを解体
* 労働者階級の革命性の否定――プロレタリア革命そのもの、プロ独そのものの否定
* レーニン帝国主義論の解体
* 共産主義者の党の否定、党組織論の解体――共産主義的政治の否定
* 自然発生性への拝跪、共産主義的政治の否定、民同以下的経済主義
* マルクス主義と革命を破壊することを唯一の目的とした「血債主義」の政治的組織化
B急速な転落
(2)われわれの党的到達地平
@階級的労働運動路線=資本との非和解的な闘いの白熱的実践に全党が例外なく突入することを決定的な契機としてマルクス主義そのものを再獲得したこと――階級的団結論を軸としたマルクス革命思想の復権。
Aそれを土台として、「党の革命」を断固としておし進め、いかなる党を創造するのかを明確にさせ、本格的な党建設に着手したこと――MWL1000、MSL1000、産別委員会、地区党の変革と建設……。
B労働者階級の国際連帯闘争の巨大な前進
(3)切り開かれた地平の上に新たな飛躍を
@われわれは、一瞬たりともこの地平にとどまることはできない。それは時代の要請である――何をなしえていないか、その現実を見すえること。
A革命的共産主義者の党派性とは何か、それはいかに貫徹されるのか。
BMWL1000、MSL1000、自らの階級の指導部への飛躍の闘い
* 労働者階級のおかれた現実を革命の現実性へと媒介するのはわれわれ自身である
* 路線とは勝利の展望の提示
C「力」を!――「自由主義者は(解党派も)労働者に向って、諸君に対する『社会』の同情があるとき諸君は強いのだ、と言っているが、マルクス主義者は労働者にむかって別なことを言う。諸君が強いとき諸君は『社会』の同情を得るのだ、と」(レーニン)

3.1047名闘争―第二次国鉄決戦を焦点とした重大情勢と11月集会

(1)高裁「和解」情勢の階級的意味について
@日本階級闘争とくに4大産別決戦に対する決定的な反革命攻撃。
A一切の体制内勢力の転落
Bすべて反動勢力の密集――すべての矛先が、反NC、反DC、反11月集会として組織されている情勢
* 8月23日「許さない会」発起人・世話人会議で起きた事態について
* 8月29日「団結祭り実行委員会」での議論について
* 11月集会をめぐる三労組での討議について
* 5・27弁護団解任の決定的地平
C今後の事態の推移について
D第二次国鉄決戦の核心課題について
* あらためて、国鉄1047名闘争のもつ戦略的位置、DCが切り開いてきた闘いの地平を全面的に語りきり、明らかにすることが決定的。この双方ともが、まさに階級的労働運動をめぐる路線問題。
* われわれ自身の決定的な飛躍をめざして
(2)この情勢と11月労働者集会について
@11月労働者集会は、国鉄闘争を焦点とした密集せる反動との激しい党派闘争――直接的には、10・24中央集会(10・26団結祭り)と、11・2労働者集会をめぐる激しい衝突としてある。
――この攻防の火点を見すえ、激しい追力をもてなければ、1万人結集どころか、吹き飛ばされる。
Aより直接的には、塩川一派、4者・4団体派との党派闘争をゴリゴリに貫徹する迫力で、1万人を組織する――労働者階級をどちらの路線・思想が獲得するのか、ひとつの歴史選択を迫る闘い。われわれが激しい党派性(マルクス主義)を取り戻し、貫徹することこそが1万人結集の道。
Bこの党派闘争の渦中で、4大産別(6大産別)決戦の確固たる路線を確立することが決定的。
――階級的団結・絶対反対論、民営化・労組破壊攻撃粉砕論の全面的な深化を。「自治体破産」論等、一切の反動的イデオロギーを粉砕し、奪われた怒りと団結、展望を取り戻す。
(3)すべての力を11・2労働者集会1万人結集へ
@満ち溢れる怒りの声を押し止め、抑え込んでいるのは誰なのかを明確にし、ここで勝負する―― 核心は、全職場・全地域で、われわれの力で分岐をつくりだすこと。まさに階級的労働運動路線の白熱的実践。
A11月労働者集会は、労働者階級の勝利の展望そのものとしてあることを訴えきること。
* 1万人の力をもったときに、日本階級闘争、労働運動に確実に科学変化が起きる
* 階級的立場を明確にした国際連帯闘争という観点かにも、唯一的存在。
それをわれわれが手にしていることの決定的意味
B08年11月労働者集会の核心的課題
1)「生きさせろ!」のゼネストを全力を尽くして訴える
* 11月労働者集会から09春闘に向け、生活防衛、大幅賃上げ獲得、最低賃金大幅引き上げ、非正規職撤廃、福田政権打倒の総決起を呼びかける。
* ヨーロッパ等で燃え上がる賃金闘争の意味について
2)1047名闘争(第二次国鉄決戦―4大産別決戦)勝利、新自由主義攻撃粉砕―民営化粉砕の全労働者の総決起の場としてかちとる。
――前述のとおり、われわれ自身の飛躍をかけた資本・体制内派との非和解的な党派闘争
3)国際連帯闘争のさらなる飛躍的前進の場として勝利する。
* 「万国の労働者、団結せよ!」の鮮明なアピールを。
* 「社会主義理念交流」の決定的重要性
C組織化の具体的課題
Dこの2カ月間の死闘戦の渦中で、MWL・MSL1000人建設と、さらなる党の革命の推進を!革命に勝利する労働者党の本格的な建設を!

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