《当サイト管理者から》
1.【 】内は管理者による註。
2.黄色マーカー部分に注目してください。06年「3・14」を「労働者党員の決起」と言うのは、「3・14労働者蜂起の経緯〜フェニックスとしての報告と総括(毛利)」を見ればあきらかなように、まったく事実に反する。
3.党内テロ・リンチを「革命的暴力」と美化し、それを「必要であれば、何回でも決起する」と開き直っている。党内をテロ・リンチでもって恫喝している。
4.部落解放同盟全国連合会および闘う部落解放戦士への「謝罪」は、まるで謝罪になっていない。「3・14」が部落差別のテロ・リンチであったことを認めるに等しい。
5.プロレタリア革命と部落解放について論じている部分は、この翌年の「07年7月テーゼ」(清水丈夫氏執筆)と同じ論理であり、7・7自己批判路線の清算である。小山明(塩川三十二)氏はそこにまったく無自覚。

革共同・関西政治集会への提起

(2006年7月30日)
小山 明【塩川三十二】

「改憲阻止!戦争と民営化攻撃粉砕へ 11月労働者1万人決起を実現しよう!」

〔1〕革命的労働者党を目ざす革共同の「党の革命」

@革命的共産主義者同盟の政治局を代表して、革共同の最高指導部の腐敗・私党化の問題について謝罪します。それを見ぬけず、許し、逆に手先化し、促進さえしたことを、革共同を代表して、党員労働者同志、および支持者、すべての労働者人民に謝罪します。  党中央の細胞性の喪失と分担主義的あり方、間違った権威主義にその原因がありました。問題の核心は、反帝国主義・反スターリン主義―世界革命の党であるわが革共同が、権力と闘えない党になりつつあったことにあります。

A腐敗と私党化の実態
(1)財政的不正・腐敗
(2)党内利権と腐敗を隠蔽し、維持するための全党の私党化
(3)党内民主主義の破壊、労働者党員への抑圧と団結破壊
(4)権力と闘えない党に転落しつつあったこと

B「魂がふるえる革命」
(1)労働者党員の決起が、断崖絶壁の淵で、権力と闘えない党への転落の危機から革共同を救いました。6回大会と新指導路線に基づいて、営々と闘ってきた労働者党員が、ついに妨害物をはねのけ、打倒したのです。
(2)世界革命史上画期的、われわれの党が絶対にスターリン主義の党に変質しないという証(あかし)。トロツキー的敗北の道ではなく、勝利の道を選択した。
(3)全世界的な労働者階級の怒りと階級的決起の開始とつながり、党と階級の内部→外部への爆発的発展をもたらすもの。
(4)革命的暴力、しかもプロレタリアートの多数を結集できる内実、それが革命家としての1人ひとりに、ぎりぎり問われた。
(5)腐敗分子・反動的分裂者の打倒のため、必要であれば、何回でも決起する。

C「党の革命」の第1段階の勝利を確認し、第2段階に歩を進めよう。
(1)06年、07年決戦と固く結合して、7回大会に向け、「党の革命」を推し進めよう。その核心は、労働者自己解放の組織約あり方を実現すること。
(2)労働者党員・労働者細胞が主体となって党を建設する。能力主義や上意下達主義を克服する。プロレタリア自己解放の立場から、「『1人の優れた指導部』に一切をゆだねる」あり方を、根底から変革していく。
(3)中央委員会と細胞が党の基本組織
 労働者党員を主体とした党が、どう労働者階級と結びつき、呼吸しあって、正しく全国方針を形成し、実践していくか?労働者党員や労働者細胞こそ主体です。労働者細胞は、中央委員会と有機的一体性を保ち、同質であり、かつ同格の存在です。中央委員会が労働者細胞に獲得される関係こそ大事です。そうしてこそ、全国単一の党の中央が、労働者階級と結びつき、全人民的武装蜂起の時期選択にいたるまでの情勢を的確に判断できるのです。逆に、細胞は弾圧で1つだけしか生き残らなかったとしても、全党を再建できる力をもたなければならない(1914年第1次大戦の開始時のボリシェビキ工場細胞の闘い)。

Dマルクス主義青年労働者同盟、およびマルクス主義学生同盟の闘いの重要性
 マルクス主義の学習と労働組合運動の実践。改憲阻止300万学生ゼネストで階級闘争を牽引する鉄の軍団としての学生戦線

〔U〕改憲阻止決戦・11月労働者1万人決起を実現しよう

@プロレタリア日本革命に爪をかける改憲阻止決戦の始まり
(1)「条文改憲」阻止論も、統治形態の転換論も、待機主義ではいけない。戦後帝国主義から侵略帝国主義への転換がもたらすすさまじい危機を革命に転化する。まさにプロレタリア革命が権力問題として問われる決戦。
(2)10年間の獄中闘争を全員が決意しよう。70年決戦―1000人以上が逮捕、400人以上の労働者党員の逮捕、赤い郵便車etc.
(3)この立場がないと、職場闘争も、労働組合づくりも、団結形成=職場細胞建設もできない。戦時下階級闘争=改憲決戦。
(4)職場闘争、職場支配権奪取の闘い、組合づくり、組合権力奪取、労働組合の階級的・戦闘的再生がカギ。そのために労働者同志が命がけで、かつ生き生きと闘えるような党の体制が重要。

A今年前半の闘いの地平
(1)6700万労働者階級が、資本攻勢への激しい怒りをもって日々闘ってきた。
(2)全世界の労働者階級の3、4月決起。
(3)共謀罪攻防、破防法・組対法陣形が、数年間の闘いで、初めて対決法案に持ち込んだ。
(4)敵の攻勢の転換(5.19日迎賓館・横田爆取控訴審、3.14法政大弾圧)。
(5)小沢・民主党の登場、支配階級の内部の分裂。自民党総裁候補としての安部の台頭→ついに支配階級は正面突破に踏み切る以外になくなっている。
 ・11月沖縄知事選、07年4月都知事選、統一地方選、7月参院選
 ・9月29日からの臨時国会攻防
(6)以上の全体を通して、「党の革命」が荒々しく進展している

Bとくに労働運動・労働組合運動でのわれわれの闘いの前進
(1)国鉄労働運動:DC【動労千葉】の反合・運転保安闘争を学び、尼崎事故への怒りを階級的に組織化し、国労本部打倒・国労再生を。05年6月26日と今年4月16日集会を突破口にした関西における反合・運転保安闘争。国労本部の「政治解決」路線を破棄し国労の再生を勝ち取る切っ先として、「国労5.27臨大弾圧を許さない会」運動を大きくつくりだそう。
(2)教労の闘い、「二度と教え子を戦場に送らない」戦後の日教組運動の存亡をかけた歴史的決戦。与党案も民主党対案も認めず、教基法改悪を阻止しぬいた現場組合員の決起。関西教労は、国会に連続的に駆けつけ、5月3日、5月27日、6月8日、6月14日と街宣、5月6日、6月4日と緊急集会・デモ。
(3)自治労と全逓でも闘いの前進。戦争と改憲、民営化と労組破壊に怒りの拡大
(4)共謀罪を6度にわたって阻止し向いた国会決戦。これを頂点として、継続審議になった4法案がすべて改憲阻止決戦そのものとして、今秋臨時国会での攻防となるところにもちこんだ。
(5)以上を通じて大事なことは、職場闘争、職場支配権奪取の日常的闘い。DCが幕張事故で処分を許さず闘いぬいたこと。

C「党の革命」の貫徹をかけた関西での闘いの前進
(1)改憲闘争はすでに始まっている
 2.5守口800人、5.3大阪300人、兵庫の学習会5月10日、教基法で6月10日の2回
(2)泉佐野市議選挙の勝利
初めて地区党主体に選挙をやりきって勝ち取った勝利
(3)全国連・西郡支部建設
 階級的全体性を持つ単一の地区党建設への前進、部落解放運動を労働者階級の正面課題に
(4)病院での「党の革命」の決定的地平

D階級情勢の特徴
(1)帝国主義が、侵略戦争への泥沼的拡大と労働者階級人民が食うことすらできない状態を強制する攻撃の中で、労働者階級人民の大衆的闘いが本格的に爆発する情勢に入っている。
(2)国と地方の借金が1059兆円に達し、GDPの2年分、1945年敗戦時に匹敵する。日本帝国主義は「戦争するしかない」危機に突入。改憲攻撃に突っ走っている。「格差社会」がマスコミを連日騒がせるほど、労働者の困窮と貧富の格差は拡大している。他方で、トヨタ自動車の3月期決算では、1兆2721億円の純利益、大手銀行6グループの最終利益はバブル期の全銀行合計益の約2兆3千億円を上回っている。「超低金利により、家計が受け取るはずだった利子損失分は304兆円」。しかも高齢者がわずかな年金から介護保険料などを天引きされるのに、銀行は、「不良債権の処理で税務上の欠損金がある」ことを理由に、ほとんどの銀行は今期も法人税が非課税となっている。
(3)当面の攻撃→改憲と民営化・リストラ・労組破壊

E国際階級闘争・労働運動の大高場と戦闘化
(1)メーデーを復活させ、移民労働者を軸に総決起したアメリカ労働者階級
(2)初期雇用契約(CPE)を300万人決起で粉砕したフランス労働者と学生
(3)11.12労働者大会→ゼネストに進む韓国民主労総

F11月1万人決起と改憲決戦のために
(1)労働者階級の現実的怒りに徹底的に密着し、それを自らの言葉で生き生きと語る。
(2)全世界の帝国主義体制の危機と腐敗を暴き出す。
(3)その先取りとしての北朝鮮ミサイル問題への対応、現に始まっている改憲攻撃として(米軍再編と自衛隊の侵略軍隊化と結合した排外主義・国家主義攻撃、「敵基地先制攻撃」論)
(4)改憲決戦そのもの、階級全体がものすごく動く、6700万労働者階級を一挙に引きずり込む。9条を守りぬいて、戦後の日帝をついにむきだしの階級決戦に追い込んだ労働者階級の闘い。
(5)改憲勢力化をめぐって、旧官公労系組合が最大の攻防の環。

G勝利のために
(1)なりふり構わず、9条改憲阻止の100万人署名に全員が決起する
(2)マルクス主義青年同盟で勝利を切り開く
(3)学生戦線の果たす役割、その牽引性
(4)8.6、8.9の勝利を、8.15靖国攻防の重要性

〔V〕部落解放闘争への革共同の決意

@全国連【部落解放同盟全国連合会】および闘う部落解放戦士への謝罪
 今回の問題は、革共同が自らの内部から生み出した問題であり、党に責任があります。その結果、革命運動と部落解放運動を分断し、部落民の自主解放闘争をふみにじる敵対分子を生み出しました。これは部落解放運動が生み出したものではなく、党の責任です。闘う部落解放戦士に、また全国連の皆さんに深くおわびします。
 党が、部落解放同盟・全国連合会との共闘、および部落青年戦闘同志会の指導を、特定の指導部に丸投げしてきたことが問題です。狭山闘争・荒本闘争をはじめ、党と部落解放運動にとってかけがえのない部落解放同盟・全国連合会の闘いを、断固継承し、発展させる革命的部落解放運動の理論と実践の確立が今こそ、求められています。革共同は、部落民の差別にたいする怒りと闘いに連帯し、その自主解放闘争に全責任を取り、ともに闘うことを誓います。

A革命的部落解放闘争の発展のために
 部落解放の戦線は、今まで革命的共産主義運動の先頭に立って闘ってきました。
 狭山闘争はもちろん、2つの11月決戦から、二重の内戦の過程、三里塚・国鉄決戦では最大の逮捕者を部落解放の戦線から出しながら、全人民的課題と労働運動との連帯の先頭に立って闘いました。いま、世界的激動が始まり、党と階級は、21世紀革命に向けての世界史的決起を開始しています。党と階級には、プロレタリア自己解放のために、労働組合運動に全力を傾注する路線と運動の確立が本当に求められています。
 部落解放の戦士は今こそ、「党の革命」の最先頭に立って、ともに党を再生する闘いに立ち上がることを訴えます。

Bプロレタリア自己解放の路線にたった差別・抑圧との闘いを
 ざらに部落差別をはじめとする差別・抑圧との闘いは、プロレタリア革命の正面課題です(7.7自己批判の今日的貫徹)。決して、「帝国主義にたいする民主主義的課題」などの主張のような、プロレタリア解放とは切り離された別個の課題ではありません。この点でプロレタリア革命の中に部落の解放があることが不鮮明になると、革命的部落解放運動は崩壊します。プロレタリア自己解放なくして部落の解放はなく、部落の解放なくしてプロレタリア自己解放の成就はありません。
 単一党の党員として、革共同の党員の権利や義務は対等です。しかし資本主義と帝国主義による差別・分断からくる共産主義への接近のための闘いの特殊的困難を見すえて、ともに生き、ともに闘うあり方を、単一の党・地区党を、労働者党員とともに担うなかからつくりだしましょう。
 差別糾弾闘争の後退は、帝国主義の階級分断支配のあり方に、部落差別の本質を見ず、要求を物取りにするところに発生します。革命的部落解放闘争再建の全責任を、共同で果たしましょう。融和主義粉砕、部落解放・日帝打倒!

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