《当サイト管理者から》
 「革共同50年史」が『現代革命への挑戦――革命的共産主義運動の50年』」と銘うって、13年12月に上巻だけが刊行された。下巻は4月刊予定という。じつはその前段で、同年8月に「秋に刊行する」と発表した時は、一巻本の予定であった。すべての原稿を印刷に回した段階という土壇場になって、その企画が却下となった。原稿類を没にして、大幅な企画の変更をおこない、結局、上下の二巻本になった。「50年史」の中身、執筆のスタンスをめぐって、革共同(中央派)政治局内部で深刻な対立があったからだ。開いてみると、その対立がどのようなものだったのか、判然とする。「50年史」とは名ばかり、中野洋神格化と動労千葉賛美のためのあれやこれやの作り話である。そして、「資本主義は終わる、その終りがくるまで革命は準備しておけばいい、革共同は50年間正しかったし、これからもずっと正しい」という、革命を放棄したことの自己弁明書である。短文ながら、「刊行の辞」にも、その卑劣な根性がよく出ている。

現代革命への挑戦――革命的共産主義運動の50年

刊行の辞

 革命的共産主義者同盟全国委員会は、「反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命の旗のもと、万国の労働者団結せよ!」を掲げて、1950年代末の創設以来、半世紀をこえる歴史を闘いぬいてきた。そして今、資本主義の終わりを告げる世界大恐慌と新たな世界革命情勢の成熟を迎えて、20世紀の歴史をのりこえる現代革命の勝利に向けて、巨大な挑戦を開始している。

 革命的共産主義運動は、戦後革命の敗北を経験した日本の労働者階級が、スターリン主義や社会民主主義に代わる本物の労働者階級の党を求めて必死に格闘するなかから誕生した。革共同50年の歴史は、資本や日帝国家権力との絶対非和解の激突に次ぐ激突の歴史であり、あらゆる反革命勢力との生き死にをかけた闘いの歴史である。同時に、スターリン主義によって歪められ、解体されてきたマルクス主義を、労働者階級自己解放の思想として現代に甦らせるための苦闘の歴史でもあった。

 そしてこの格闘は、日本労働者階級の最先端で「労働者こそ社会の主人公」という誇りを貫いて生きかつ闘ってきた労働者たちと結びつき、彼らとともに歩むなかから、動労千葉労働運動というまったく新しい労働運動を誕生させた。

 この50年をふり返って、私たちは今、確信をもって言うことができる。そのあらゆる悪戦苦闘、支払った多くの犠牲、試行錯誤をも含めて、革命のために無駄なことは何ひとつやってこなかったと。

 この書をなによりもまず、これからの闘いの主役を担う青年労働者と学生のみなさんに捧げたい。さらに、世界の労働者に訴える。万国の労働者は今こそ団結し、革命的共産主義運動の旗のもとに、プロレタリア世界革命をやりぬく世界単一の党をつくりだそう。

 すべてのみなさんが、革共同のこの50年史から、そのために必要なすべての教訓を引き出し、21世紀革命の勝利へ向かって猛然と突き進まれることを願う。

2013年12月20日         革命的共産主義者同盟50年史刊行委員会

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